ブログ、ご無沙汰してしまいました。

先月、アメリカのアニマルライツ団体である「マーシー・フォー・アニマルズ」が公開した養豚場の調査ビデオを見ました。映っているのは、「アイオワ・セレクト・ファーム」、アメリカの巨大養豚会社のうちの一つです。今年(2011年)4月と6月の映像とのこと。

日本では、東日本大震災で、豚が餓死するから助けてあげてほしいという声は随分ありましたが、生きている間も地獄だということは認識されていたのでしょうか。工場畜産の養豚場で豚を生かすということは、こういうことだということを知った上で、「生かしてください」という選択ができるのでしょうか。そしてその肉を食べることができるのでしょうか。

去勢に失敗して、内臓が飛び出している子豚など、かなり悲惨な映像になっていますが、ぜひご覧下さい。

  • 母豚は、自分の体の大きさよりかろうじて少し大きいくらいの狭い金属クレート(枠)の中に閉じ込められ、生涯を通じて、向きを変えることも、快適に横たわることもできません。
  • 労働者は麻酔を使わずに、意識のある状態で仔豚の体を切り裂き、睾丸を取り出します。
  • 腸が飛び出して苦しんでいるのは、去勢が失敗したためです。
  • 仔豚たちは意識がある状態で、鋭利なハサミで尻尾を切り取られます。
  • 大きく開いていて、膿のたまった傷や床ずれ。
  • 病気になったり、怪我をしたりした豚は、獣医師による適切なケアも受けられず、時間をかけて死んでいきます。
  • 母豚は定期的に妊娠させられ、子宮脱を患います。子宮は膨張し、炎症があり、出血性で、通常致命的です。
  • 「ジェットコースターみたいなものよ」といって、子豚を放り投げるように労働者を教育している

こういった分娩クレート(ストール)に母豚を閉じ込めることは明らかに虐待であり、EU全域とニュージーランド、フロリダ、アリゾナ、オレゴン、コロラド、カリフォルニア、メイン、ミシガンの各州で禁止されています。