あ、すいません、ハエ(実験用)の話です^^; 実験室で飼われているハエのオスが、同種の野生のハエのメスに選ばれないという話が下記の記事に書いてあったものだから^^;^^; 
人間は知りませんよぉ。
とか冗談言いつつ、人間に飼われて何代も経ったオスなんて、野生のメスから見たらヤワっちくて魅力ないだろうな~というのは、ハエじゃなくても理解できる女心ですね??なんて思いながら読み進めると、かなり面白いですね、この記事。(動物園の動物って、どんどん家畜化されていってしまって、もとの野生動物とは違った動物になっていくのでは?と前から疑問に思っていたのですが、まさにその話だと思います)
Laboratory Life
http://opinionator.blogs.nytimes.com/2010/04/13/laboratory-life/?ref=opinion&nl=opinion&emc=tya1
ハエの話はもっと色々書いてあるのですが、ざざっとかいつまみますと・・・
研究用に生物を飼育すると、野生で起きている繁殖戦略とは違った圧力がかかるので、野性とは違った方向へ進化していってしまう。ハエでは、野生のメスが、飼育されたオスには魅力を感じなくなるほど。
マウスも同様で、実験用マウスは野生のハツカネズミより大きく、おとなしく、早く性的に成熟し、早く死ぬ。興味深いことに、実験用マウスは野生のハツカネズミより長いテロメアを持っている。(テロメアは、老化やがんに何らかの役割を果たすと考えられているDNAの末端部の構造)
誰も、テロメアがとても長くなるようにマウスを育てたわけではないのに、これはどいういうことだろう? はっきりしないが、近親交配によるものである可能性はある。実験用マウスは往々にして、非常に強く近親交配させられている。
研究用の生物が野生の生物と違った進化をたどっていることが問題にならない研究もあるだろうが、一方で大きく関係する場合もある。
ひとつは、絶滅の危機にある野生動物を保護する場合や、害獣防除のための場合。希少動物を繁殖して野生復帰させるプログラムが失敗することがあるのは、この飼育個体の進化のせいもあるのかもしれない。また、飼育下でオスを不妊化して放獣する害獣防除についても、野生のメスを惹きつけなければならないので、効果が減ずる可能性がある。
もうひとつは、老化の進み方についての研究だ。実験動物を用いた研究は、寿命を延ばすのがたやすいことのように、間違った印象を与えているのかもしれない。実験動物は不自然に短命の傾向があるので、その寿命を延ばそうとする研究は有益ではないかもしれない。
長い間実験用に交配されてきた動物というのは、老化の研究材料としては怪しいし、野生個体との比較でも、研究用に家畜化された動物で老化の研究をするのは不適切だという悲観的な解釈になると主張する研究者が増えている。