どうなる、化粧品の動物実験
資生堂のサイトに、第一回「化粧品の成分の動物実験廃止を目指す円卓会議」の報告が載ったとのこと。
http://www.shiseido.co.jp/corp/csr/communication/dialog.html
私が始めて動物実験反対運動について知った頃から比べると、格段に状況は変わっているのだと思い、本当に感銘を受けています。ここまで資生堂を動かしたのは、もちろん海外の情勢もあるかもしれないけれども、直近では間違いなく「ウサギを救え!」キャンペーンの力があると思います。
このキャンペーンは、こんな風にも感銘を与えているようですね。
資生堂への動物実験反対運動からCSRを考える
http://www.alterna.co.jp/946
資生堂への動物実験反対運動からCSRを考える(2)
http://koi-tmuri.at.webry.info/201006/article_4.html
シャンプーで世界を変える! (オルタナ14号・第一特集)
http://www.alterna.co.jp/962
いまのところ確実なのは、資生堂が「2011年3月までに自社での動物実験を廃止」すること(つまり他社への委託に切り替えるということ)、EUの動物実験完全廃止のデッドライン(今のところ2013年)にあわせて動物実験の廃止に努めることだけのようではありますが、動物実験廃止を願う「消費者」(うーん、実際にはボイコットしているから、「動物実験を廃止すれば得られるはずの潜在的な消費者」かな?)もステークホルダーのひとつだと資生堂に認めさせた功績は大きいのではないでしょうか。
(ちなみに、「ステークホルダー」どいう言葉を最初に使ったのは、ボディショップ創業者のアニータ・ロディックだというのは、最近Twitterで知りました! 驚き。参考)
ただ、ここで気になるのは、こういった↓情報ですよね。欧州委員会はすでに、2013年を延期するための準備に入っていると。
Historic EU Ban on Selling Animal-Tested Cosmetics Could Be Delayed by Years
http://www.hsi.org/world/europe/news/releases/2010/03/animal_tested_ban_delayed_032610.html
(もっと最新の情報あるのかも。キャッチアップしてないわー(恥))
本当に、いったい、何度延期すれば…。
ちなみに、伊藤園と資生堂が動物実験を止めるという読売の記事は、英語版にもなってるんですね。時々、動物関係の記事を英語にしてくれていないかと各紙サイトを見ることがあるんですけど、読売って、ふだんはほとんど英語にしてくれていない印象のあるメディアなんですよね。それが英語でも発信されていたので、少々驚いていたところです。(やはりこういうことは海外に知らしめたいのかな、と。)
Major firms scrap animal testing / Ito En, Shiseido take lead in consideration of EU, U.S. markets
http://www.yomiuri.co.jp/dy/national/T100529002146.htm