環境省 第4回特定外来生物等分類群専門家グループ会合(爬虫類・両生類)資料より転載

ウシガエル(食用ガエル)の流通実態等について
http://www.env.go.jp/nature/intro/sentei/rept_amph04/mat01-7.pdf#search=

(3)実験材料としての流通
ウシガエルは、生物学実習での解剖用として大学等で使われている。大手採捕業者への聞き取りによれば、全国でウシガエルを実験等に使用している大学は少なくとも100 機関、その他の施設(専門学校、医療関係の研究機関など)が50 機関以上あると考えられる。これ以外にも小中学校の理科クラブなどの解剖実験などに利用されているため、全数の把握は困難である。 また、ウシガエルを取り扱っている実験動物取扱業者が40 社程度はあると考えられる。実験用のウシガエルは関東、中部等で自然繁殖している野生個体を採捕業者が捕獲したもので、養殖・輸入は行われていない。ウシガエルが冬眠からさめた後、4月~10 月頃が主な供給シーズンである。 年間の捕獲数は大手の採捕業者で2~3万頭である。実験材料販売業では、大手の業者で年間数千頭、中小の業者で数百匹程度の取扱数と考えられる。これらのことから、日本全国では数万頭規模でウシガエルが捕獲され、実験用に供給されていると考えられる。もちろん、これ以外にも研究者が直接野生個体を採取するケースもあると予想される。

 
 
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