東京の鼠地名を尋ねてみようと思ったところ、まず坂に出会いました。東京に3つあるので「三大」としましたが、昔の人は、鼠が通るような小さな狭い坂をさして、「鼠坂」と呼んだそうです。
文京区音羽1丁目と小日向3丁目の間にある坂です。
地下鉄有楽町線江戸川橋駅をおり、音羽通りを少し登って
右に入ったあたりにあります。登るとけっこうきつかったですね……。
見づらくてすいません……。
「音羽の谷から小日向台へ上る急坂であり。
この小日向台地は古くからひらけ、日頭(ひのと)といわれていた地帯である。
鼠坂は音羽五丁目より新屋敷へのぼる坂なり、至ってはほそき坂なれば鼠穴などといふ地名の類にてかくいふなるべし。(改撰江戸志)
また、坂上からは音羽谷を現在の高速道路にそって流れていた弦巻(つるまき)川がながれていたことから土地の人は“水見坂”ともいう。」
だそうな。
その昔このあたりを「鼠ヶ谷」と呼んだという由来が書かれてありました。
(「谷」というより高台になっているような気もするのですが……。
鼠地名は「寝ずの番」と関係あるらしいので、ここから見張ったのかな??)
端っこのほうに「鼠坂」の記載がありました。
新宿区市谷鷹匠町と納戸町の間にある坂です。
最寄の駅はJRもしくは地下鉄有楽町線市ヶ谷駅。
最短距離で行こうとすると、どうも大日本印刷の中を通らないといけないようで、ちょっと迷ってしまった……。
お昼休みのおじさんたちが休んでいるような、そんなのどかな場所でした。
そう名付けたのであろう」の文字
港区麻布狸穴町と麻布永坂町の間にある坂です。
地下鉄麻布十番駅が最寄ですが、六本木一丁目駅、神谷町駅からも
歩けます。