先日、 『沈黙の海』という魚の絶滅危機についての本を書かれたスウェーデンのイサベラ・ロヴィーンさんという方の来日シンポジウムに2日間行ってきました。ジャーナリストして 『沈黙の海』を書き、現在は議員をなさっている方です。スウェーデンではこの本がものすごく反響を呼び、水産資源に対する世論が一気に高まったそうです。日本との違いを感じましたが、でもシンポジウムは2日間とも満員で、日本でも関心は高まってきているんだろうなと思いました。

アジア太平洋資料センター(PARC)などが主催した市民シンポジウムについては、動画や資料がサイトに掲載されたそうですので、ぜひご覧下さい。

シンポジウム「魚が食べられなくなる?~漁業と流通、消費を問い直す~」
http://parc-jp.org/info/2010/100703sakanasympo.html
http://www.netjoy.ne.jp/~lena/ssa.html

スウェーデン大使館で行われたシンポジウムもあったのですが、そちらでは日本の水産庁の人も話をして、マグロのような魚ではなく、近海のさまざまな魚を旬な時期に食べることが海洋の保護にもつながると言っていたので、CITESのときの最悪に思った水産庁のイメージは少し変わりました。(でもちょっと、そんなにいちいち日本擁護をしなくてもという印象もあったけど。発展途上国に日本がODAで作った魚加工場が実際には使われてないって、『ザ・コーヴ』で批判されてるの知らないんだろうか~?とも思っちゃったし…)

でも、やはりまだ水産庁は情報を出さないそうですね。以前ブログでもご紹介した勝川さんが、市民シンポジウムの方でおっしゃってました。本気で保護しなければと思うなら、まずデータを出すべきではないかと思います、やっぱり。