Naverまとめに載せていた記事です。サイトがなくなったので、こちらに転載しました。


"STAP HOPE PAGE"内の画像に黒い塗りつぶしが確認できるようです。自家蛍光ではないことを示すための画像に、GFP発現であるかのように見せるための加工があるとしたら捏造です。また、細胞塊が緑色に光っているように描かれている疑いも登場!本当の元画像の公開が望まれます。

“STAP HOPE PAGE” Typical Result
小保方さんのホームページの元画像

予備知識:この写真の意味は?

たとえば、GFPは緑色の蛍光発光の波長を有しているので、緑のフィルターでは蛍光を観察できるが、赤のフィルターでは観察することができない。ところが細胞は死ぬ過程で自家蛍光と呼ばれる光の自然放出を起こすことがある。自家蛍光は波長が限定されず広範囲の波長を発しているために、GFPを発現していなくても緑のフィルターを通して見ると緑に光っているように見え、赤のフィルターを通して見ると赤く光っているようにも観察される。つまり、GFP陽性になった細胞は、緑のフィルターを通してしか観察されないが、自家蛍光を放つ細胞は緑のフィルターと赤のフィルターどちらを通しても観察される。
出典 小保方晴子 「あの日」講談社 87ページ

小保方さん自身による説明です。

"STAP HOPE PAGE"の赤フィルター画像加工疑惑に関するツイート

画像不正検出ソフト「LP-exam」による解析結果

とりあえず、STAP HOPE PAGEの画像を解析してみた。 – Schrödingerの狸
画像不正検出ソフト「LP-exam」による解析結果。やはり赤フィルターに黒い塗りつぶし。

画像不正検出ソフト「LP-exam」による解析結果

細胞塊の部分全部を塗りつぶしてはいないようですが、右端の写真は明らかに黒い塗りつぶしがありそうです。元画像はどれくらい光っているのでしょうね?

そして、真ん中の緑のフィルターの画像で目立っている円形部分が、左端の画像ではほとんど目立っていないのですが…

緑のフィルター(Gフィルター)画像にも「お絵かき」疑惑が!

Image Analysis of “Typical Results” of the STAP Protocol – Hopeless Page
新たに“Typical Results”の画像の疑義を指摘するページが登場! そういえば、緑に光っている細胞塊、妙に浮いているんですよね……

Gフィルター画像のクロストーク解析
引用
「クロストーク時に別チャンネルの輝度が相関するかどうかを調べた。(中略)その結果、Rフィルター画像ではクロストークが高い領域はRGBそれぞれがよく相関していた。一方、Gフィルター画像ではRBはよく相関するもののGとはほぼ相関が見られなかった。

これらの結果から、R, Bチャンネルに現れている輝点はクロストークによるものではないか、あるいはGチャンネルの画像が別の画像に由来する、もしくは両方共が本来この写真に存在しなかったと考えられる。」

これは解析の第一段階目。
細胞が光っている画像をR(赤)、G(緑)、B(青)3つのチャンネルに分けたときに、自然に撮影されたものであれば3つのチャンネルはお互いが似た分布になるはずですが、例えば緑色で光を描き加えたりする加工をすると、緑のチャンネルだけ似ていないことになります。
ここでは、赤・青の光を加えたのか、緑を加えたのか、あるいは両方を加えたのかはわかりませんが、とにかく画像に加工があるようだということが示されています。

蛍光部分のエッジの解析
引用
「Fig.5Aのような一致性が人工的に再現できるか調べるため、Photoshopブラシを透明度80%, 半径17のブラシで細胞塊に近い大きさでペイントし、境界領域の解析を行った。その結果Fig.5Aa-cに近い変化を再現することができた。

この結果はGフィルター画像の細胞塊がFig.5Cと同様な手法で描画されたことを直接証明しないが、Fig.3に示されたように人為的に操作された画像であること自体はほぼ疑いがなく、”Typical Results”として示された画像が通常得られる顕微鏡写真の特徴から逸脱しており、科学的な証拠としては疑わしいことを意味する。」

一番光っている緑の光は、Photoshopのブラシツールで描いた丸とエッジの特徴が似ているらしいです(苦笑)。もちろん断定できるわけではないですが、自然に写された細胞塊の光とは特徴が違うので信用できないということですね。

すなわち?

元画像を想像すると、緑のフィルターの画像での光はもっと微弱で、赤のフィルターでも少し光っている可能性があります。

それって小保方さんの説明にある、細胞が死ぬときの自家蛍光ではないのかしら?

余談

「これらの画像は、理研CDBにおけるSTAP再現実験の間に撮られたものだ」と小保方さんのウェブサイトには書かれているのですが、理研には存在しないそうです。どうしたことでしょう?