Beauty brand tainted by US animal testing
http://www.timesonline.co.uk/tol/news/uk/article3735999.ece
イギリスの話ですが… (2008年4月13日サンデータイムス)
アメリカの動物実験に汚染される化粧品ブランド
大手販売店で売られている化粧品には、イギリスで禁止された後も、何年も動物実験がなされてきた。
いくつかのポピュラーな化粧品は、生きている妊娠ラットやその胎児をもちいてアメリカで実験された成分を含んでいる。
議員や動物実験代替法を開発している科学者は、イギリスで売られているすべての化粧品が「動物実験されていない」と考えるように消費者はだまされてきたと言う。
化粧品の動物実験の禁止は、政府がメイク用品やその他の化粧品に使われる成分を試験するための許可を止めた1998年に始まった。動物で成分をテストしないイギリスの製造メーカーとの間で自発的な合意が達成された。
大手ブランドOlay(オーレイ)のもとで製造される3つのポピュラーな製品は、化粧品用の防腐剤ブチルパラベンを含むが、それには動物を用いた試験がされている。
その成分は、オーレイ・リジェネリスト・ナイトモイスチャライザーや、オーレイ・リジェネリスト・アイ・ダーマ・ポッドに含まれているが、どちらも大手販売店で売られているものだ。それはまた、6月にイギリスで発売される予定のオーレイ・リジェネリスト・マイクロスカルピングクリームにも使われている。
科学論文は、オーレイを所有するプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が2004年にアメリカでブチルパラベンを試験し、妊娠ラットに強制的に与えたことを示している。生まれる前のラットの胎児は、帝王切開によって取り除かれ、毒性学的な影響をみるために試験された。その試験は、EU当局の依頼により産業に利するよう行われたと、P&Gは言っている。
動物を用いない試験法の開発に資金提供するDr Hadwen Trustのスポークスマンは、こう言う。「動物を用いない試験法は、動物を用いる試験法より、より早く、より安く、そしてより信頼できることがほとんどだ。」
P&Gは、研究は「科学的に信頼でき、一般的に認められて、政府に支持された」方法を用いると言っている。スポークスマンによれば、「動物の利用を含む研究は、P&Gの最後の手段です。実際に私たちは、立証された代替法の開発を助けるために、1億ポンド近くも投資してきました。我々は、弊社製品が手に入るあらゆる国々で、配合成分のためのあらゆる動物実験を最終的に完全に排除することを約束します」。
化粧品・トイレタリー・香料製造業協会の会長であるDr Chris Flowerは、動物実験を用いないいい方法がない場合、動物を用いなければならないような成分もあると主張する。
しかし、Lewes選出の自由民主党議員で試験の禁止のために運動したNorman Bakerは、こう言う。「こういった企業が、動物実験を続けているのに、動物実験の禁止に賛成しているという印象を与えるのは、不誠実だ。」
来年、化粧品のための動物実験は、EUによってヨーロッパ中で禁止される。