本日の引用。『ネコの行動学』(パウル・ライハウゼン著 どうぶつ社) 278ページより。
いわゆる、「厳しくコントロールされた条件下での実験室実験」はしばしば動物の正常な環境とはちがった、そして動物に障害となる環境を与える。そこから、よく知られた「動物行動のハーヴァードの法則」も生まれた。つまり、「厳しくコントロールされた条件のもとでは、動物は、そのときにちょうど思いついたように行動する!」というのだ。先にあげた三人の著者たちは、狭くてなにもない金網のケージにネコを飼ったために、子ネコに正常な条件で見られるよりももっと多くの行動上の変化を起こさせてしまったのかもしれない。
(注:三人の著者とは、子ネコが吸う母猫の乳首が決まっているということはないのではないかと述べた3人の研究者のこと。実際には子ネコの順位付けはあり、子ネコは決まった乳首からお乳を飲むが、どうしてもだめになればほかの乳首からも飲めるということではないかとライハウゼンは結論付けている。)
ハーバードの法則の原文は、
“The Harvard Law of Animal Behavior:
Under carefully controlled experimental circumstances, an animal will behave as it damned well pleases.”
検索してみると、詠み人知らずのフレーズみたいですね…。
関係ないのですが、この本、ネコの行動学のバイブル的存在の本なのですが、絶版らしく。amazonで結構なお値段になっているので驚きました★
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