http://www.yaledailynews.com/articles/view/27276
Stop animal abuse at Yale
2009.1.27
[バージニア州ノーフォーク] 研究所の檻の中に閉じ込められ侵襲的な致死実験に使われる無防備な動物たちについて考えることは不愉快だと、多くの人は感じています。私たちは、法律が動物を保護し、研究者が動物の痛みや苦しみを最小限にするためにあらゆる措置をとることを望んでいます。
けれども、真実はこうなのです―。
アメリカ合衆国には、実験動物を保護する法律はたった一つ、動物福祉法しかありません。複数の連邦監査報告書によると、この法律(主に飼育や家畜の問題を扱っています)でさえ、十分に実行されていません。さらに悪いことには、動物たちの最後の防衛線であり、IACUC(動物実験委員会)と呼ばれる、研究施設を監督するための委員会が責務を果たしていないのです。
IACUCは1985 年に設置が定められ、研究者が動物の利用に代わる手段を探したり、痛みを伴う手順に代わる方法を考えたりすることが確実に行われるよう、責任を有します。つまり、動物に課される不快感や苦しみや痛みは、避けるか最小にする必要があり、実験は必要以上に繰り返させれてはなりません。本当は、IACUCは、動物実験の「3つのR」―使用動物数の削減、痛みを最小にするか避けるような手順の改善、動物を用いないモデルへの代替―が考慮されていることを保証しなければならないのです。
議会がこの委員会に動物を保護するよう命じてから24年が経ちますが、動物実験者とIACUCは、いまだ3Rを実行できていません。 2005年9月、米国農務省の監査局は、研究施設が違反に対する罰金を「ビジネスを行うコスト」として見ている風潮について記載した、痛烈な監査報告書を公表しました。報告書は、動物が十分な獣医療を受けることや、不必要だったり繰り返しであったりする実験を防ぐことを委員会が怠っていると立証しています。驚くべきことに29パーセント―ほぼ3分の1―の監督委員会が、動物が苦痛を感じるやり方に代わる方法を研究者が探したかどうか、確認さえしていませんでした。彼らがするべきことなのにもかかわらずです。
IACUCは、ゴム印を押す委員会にすぎないようであり、最も残酷で意味のない研究でも承認しています。エール大学ではIACUCが、休む場所もなく尻尾からつるされた状態で水槽を泳がせてマウスの絶望を測ることを、精神医学の教授であるMarina Picciottoに許可しました。どのマウスのグループでも、助かろうともがく気がどれほどなくなるかということによって絶望が測られました。
他の研究では、Picciottoは、ネズミの頭蓋骨に穴をあけ、直接脳に化学製品を注射してから断首し、彼らの頭部を冷凍しました。学習性無力感の研究では、彼女は360の避けられないショックをマウスに与えました。そしてさらにほかの実験では、Picciottoはサルに飲み物を与えず、唯一飲めるものとして液体ニコチンを混ぜ合わせたクールエイド(清涼飲料水)を与えました。サル1匹が摂取するニコチンの量は、1日当たり17パックのタバコを吸うのと同じ量にまで達しました。Picciottoは、人々がニコチンの摂取後、脳イメージングを受けるまでどれくらい待たなければならないかを決定するためにこの実験を行いました。他の研究では、研究者たちは人間の喫煙者の脳イメージをとり続けており、サルを檻に入れて薬物を投与することなく情報を提供できているにもかかわらずです。
IACUCのメンバーは慎重に選ばれなければならず、法のもとの自らの責任を理解するよう、また3Rのすべての側面を理解するよう、きちんと訓練されなければなりません。彼らが権限を委譲された通りに自らの責任を果たさないのであれば、政府機関や大学の法令遵守責任者によって責任を問われ、免職されなければなりません。怠慢と無知は、これまであまりにも長い間、多めに見られてきました。
Alka Chandna は、PETAの実験施設監視専門員(と訳すのでしょうか?)です。