びよよ~ん。ショック。
イギリスの2008年の実験動物の統計では、2007年に比べて14%も数が増えているそうです。ここ数年増加傾向です。
Upward jump in lab animal tests
http://news.bbc.co.uk/2/hi/science/nature/8161253.stm
しかしよく読むとですね。
数の増加にもっとも貢献しているのは、魚。
(確かに、日本では哺乳類から魚に置き換えるという意識はどれだけ進んでいるのでしょうか?)
ゼブラフィッシュは特に、さまざまな病気のモデルとして遺伝子組換えできる、とあります。
(日本だと、遺伝子組換えゼブラフィッシュなんて、まだあんまり聞かないような・・・。)
次に増えているのはマウスですが、神経学者によると、実験の利用が、ラットからマウスに移行しているのだそうです。遺伝子組換えで研究がしやすいので、数の増加は、遺伝子組換えマウスによるものであろう、と。(これは日本も同じ。そう思うと、増加率はやはり日本より低い…か?)
3Rというのは、使う動物を、「高等な」ものから「下等な」ものへ置き換えることも含むので、科学者はここでそのことについても言及していますね・・・。(「高等」とか「下等」とか、ちょっとヤな表現ですけどね^^;)
マウスならたくさん使っていいとは思わないので、イマイチ釈然としない判断ではありますが^^;、イヌやサルの苦痛を置き換えているわけだから、「数の増加は必ずしも苦痛の増加を意味しない」というわけです。
また、イギリスでは科学政策に投下された予算が1997年から2008年の間に実質2倍以上になっているとあるので、そこから考えれば少ない伸びとも言いたいようです・・・。(そりゃ2倍にはなってないけど、うーん)
サルについては、旧世界ザル(マカク含む)の利用は増えているそうです。ただし、新世界ザルは減少。旧世界ザルの方がヒトに近いので、これらのサルを使って安全かどうか試験しろということになるわけですが、長期的には数を減らすためのイニシアティブはあると、RSPCAの人は語っています。
追記:
イギリス内務省のページは下記です。
http://scienceandresearch.homeoffice.gov.uk/animal-research/publications-and-reference/statistics/index.html