去年の12月10日なので、すでに2ヶ月経ってますが・・・^^;、医薬部外品の承認申請時の動物実験の代替について、下記のイベントに行ったのでした。そのときの資料がすでにJaCVAMのサイトに掲載されています。
医薬部外品の製造販売承認申請における安全性に関する資料のあり方検討会報告
http://jacvam.jp/news/news091018.html
検討会といっても、省庁の審議会的な検討会ではなく、厚生労働科学研究費で行われている「動物実験代替法を用いた安全性評価体制の確立と国際協調に関する研究」の研究班の下につくられた検討会になるそうです。
EUで「化粧品」と言われているものは、日本では大雑把に言って「化粧品」と「医薬部外品」に分かれていますが、ぶっちゃけどちらが動物実験されているかと言えば、明らかに「化粧品」より「医薬部外品」の方なわけで、部外品の動物実験の代替(もしくは規制緩和とか国際調和とか?)がされていくことが必要だと思います。
この検討会は、その「医薬部外品」の規制に関連して行われている動物実験について、現状、代替法がどこまで科学的に妥当か、つまり行政が承認する際に使えるかどうか、について検討するもので、分科会として、皮膚刺激性、感作性、皮膚透過性・経皮吸収、光関連毒性、遺伝毒性、眼刺激性の6つの分科会が作られたとのことです。残念ながら、「動物実験より代替法を使ったほうが望ましい」となったものは一つだけ(確か?)と言っていましたが、どこまで行政的に受け入れ可能かが検討された意義は大きいと思います。
しかし。
実際のところは、今でもOECDで認められている代替法は日本でも認められているはずなのに、ここ2、3年、まったく使われていないそうですね。(むしろ少し前の方が使われていたそう)
結局、審査をするPMDAが最新の試験法に関する知識を持ってことに当たらないと、いくら科学者ががんばっても行政的受け入れは進みませんよね。どうしたらいいんでしょうね・・・・