iPSで毒性検査チップ 心臓再現、新薬開発で利用
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011022701000447.html
2011年2月28日 共同通信
 万能細胞の胚性幹細胞(ES細胞)や人工多能性幹細胞(iPS細胞)から作った心筋細胞を並べネットワークを構成、心臓に近い状態を再現し、新薬の毒性を調べるチップを東京医科歯科大生体材料工学研究所の安田賢二(やすだ・けんじ)教授らが開発した。

 薬の心臓への副作用を正確に予測でき、既に海外の大手製薬会社数社が、このチップを利用する動きがあるという。安田教授は「人の心臓の一部を直接チップ上で測っていることと同じで、この方法が確立できれば新薬の開発段階で動物実験をしなくても、人の臨床試験に進める可能性がある」と話している。
この記事、動物実験の代替になることが書かれていたので驚きました。
(iPS研究花盛りですが、日本の報道とか研究者って、あまり動物実験の代替になることは口にしないような印象があり…)
 毒性検査にiPS細胞を利用する研究が急速に進んでいる。
とも書かれています。
期待します。
「サイエンティフィック・アメリカン」誌も「チップ上の臓器」についての記事を掲載していました。
Organs-on-a-Chip for Faster Drug Development
New devices may help bring drugs to market faster
http://www.scientificamerican.com/article.cfm?id=organs-on-a-chip
February 25, 2011
医薬品開発では動物を試験に使わなければならないが、それにはお金もかかるし、倫理的問題も問われるし、さらにはヒトでの効果を予測できないかもしれないのだと、冒頭に書かれています。