このブログを見てくださっている方の中にも東北方面の方がいらっしゃったでしょうか。ご無事にしていらっしゃいますか? もしかして実験動物に関わっていらっしゃる方でしたら、動物たちも大変なことになったと思います。心よりお見舞いを申し上げます。
ツイッターでも、自分の研究室の動物を心配する声や、実験施設から動物が逃げないかを心配する声はかなり見たのですが、被害についてはまだあまり公的な情報がありません。1週間が経とうとしており、淘汰についてのツイートなども目にするようになってきましたが、放置などされないか、もしくは動物が逃げていないか、大変気がかりです。
そもそも東北地方にどれだけ動物実験施設があるのか、まったくわからないのですが(特に民間施設)、少なくともあることは間違いない医学部などは、被災者の治療、学生の安否などの対応に追われていることと思います。
きちんとした施設であれば動物実験施設についても災害対策マニュアルがあったと思いますが、役立ったでしょうか。今後に生かすためにも、被害状況や対応については、記録・調査・情報公開などを行ってほしいと思っています。
遺伝子組換え生物については、文部科学省が14日に計画停電に関連して、下記のような文書を出していました。
そのほか、動物実験施設と地震に関連するリンクです。
■計画停電関係
文部科学省:
【PDF】遺伝子組換え生物等を扱う研究施設における停電への備えについて
~ 遺伝子組換え生物等を扱う皆様へ ~

クリックしてn781_00.pdfにアクセス

平成23 年3月14 日 文部科学省研究振興局ライフサイエンス課生命倫理・安全対策室
日経バイオテク編集部( @nikkeibiotech )がツイッターで下記のツイート:
大学矢公的研究機関の研究室、製薬企業の研究所など、生ものを扱われる研究所では、計画停電への対応はどのようにされているのでしょうか。関係者から問い合わせがあり、お尋ねする次第です。(橋本)
■地震対策関係
国立大学動物実験施設協議会:
大学動物実験施設における震災等への対応について

http://www.ilas.med.tohoku.ac.jp/others/saigai.html
アドスリー:【大学・研究機関等の動物施設管理者のみなさんへ】
「動物施設での地震災害時の対策方法のページの抜粋を公開しました。ご活用ください。」とのこと。
※具体的には、『アニマルマネジメント ―動物管理・実験技術と最新ガイドラインの運用―』の該当ページのPDFが掲載されています。
http://www.adthree.com/publish/2007/07/animalmanagement.html?utm_source=twitter&utm_medium=web&utm_campaign=jishin
神戸大学:動物実験施設における災害対策マニュアル
http://www.med.kobe-u.ac.jp/iea/bosai-1.html
■阪神大震災の知見から
【PDF】
阪神大震災による神戸大学医学部附属動物実験施設の被害状況、復旧状況および今後の課題について

クリックして16.pdfにアクセス

Earthquake Damage to a Laboratory Animal Facility
(動物実験施設の地震被害(短報) 田辺製薬(株)マルゴ・リサーチ・サービス)
http://www.jstage.jst.go.jp/article/jvms/59/1/59_63/_article/-char/en
※PDF版に動物ケージの棚が倒れたところの写真が載っています。
■報道
今回の東日本大震災の報道では、まだあまり動物実験施設関連のものを目にしていません。しいていえば下記くらいでしょうか? 何か情報がありましたら教えてください。
「産業技術総合研究所:停電のため、動物などにかかわる職員らを除き原則的に立ち入り禁止となった。電子錠がロックされ、内部の被害確認は停電解消後になるという。 」
毎日新聞 3月13日(日)11時45分配信
東日本大震災:県内死者17人に 73万戸で停電続く 24市町村で断水 /茨城
http://bit.ly/e1Qnm7