「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか

「平穏死」のすすめ 口から食べられなくなったらどうしますか

  • 作者: 石飛 幸三
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2010/02/09
  • メディア: 単行本

「『平穏死』のすすめ」というタイトルのこの本、どこかで紹介されているのをチラッと見てから読んでみたかったのですが、偶然図書館に置いてあったのをみつけて借りることができました。人が死ぬ話が出てくるなら、泣いちゃったりするかしら?と思ったけど、むしろ、ほっとするというか、安心感が広がる本でした。
口から食べられなくなったら、もうすぐ死ぬというのは、動物を飼う人なら誰でも知っていることだと思うけど、この本にはそれを知らなかったという人も出てきました。
そして、医者も自然死を知らないと。
そうなのか。
確かにそうだろうな。
自宅で自然死するのは、確かに警察きたりして面倒だけど、でも食べられなくなって死ぬような死に方なら、それが一番いいと思う。(祖母も祖父も自宅で亡くなりました。その日まで自力で食べてたけど。)
私が死ぬころには、日本も欧米のように、もしくは島の暮らしのように、自然に死なせてくれる文化になっているといいな・・・
老衰で死んでいったネズミたちのほうが、よぼよぼで最後の日になにも食べなかったりするけど、眠ているかのようにやすらかだったし。
(てか、ネズミと比べてすんません。でも一応、ネズミの話は現代医学の定番だから(笑)?)
私は、このお医者さんが言っていることのほうが当然当たり前のように正しいと思うけれど、途中、まったく逆の考え方の人たちも紹介されていました。正直、そこでは吐き気がしました。延命一辺倒の医療関係者の考えのほうが、むしろ暴力を是認しているように感じます。
(家族はすべてを伝えられて選択しているわけではないと思う。そもそも医者が自然死の方が苦痛がないことを知らなければ、そのことは教えられていないのだから)
あとね、経管栄養剤の開発者も、自分の母親には使わないって言ったそーです。怖いよ。