3月5日17:00まで、日本外科学会がパブリックコメントを行っています。
欧米とは違い、日本では献体された遺体で医療技術習得の訓練を行うことが合法なのかどうかがはっきりとせずグレーゾーンであったために、そういった訓練があまり行われていない…というお話を以前にもブログでご紹介したかと思うのですが、今回パブリックコメントにかかっているのは、そういった、遺体を用いる医療技術訓練を現行法のもとで合法的に行うためのガイドラインです。
ざっと見た感じ、「動物では訓練できないところを人間でトレーニングしたい」という感じにとどまるのではないかと思いますが、やはりここはひとつ、動物の生体を犠牲にすることの代替としての位置づけも積極的に盛り込んでほしいところです。動物と人間ではやはり大きな違いがあると思います。日本で使われているかどうかわかりませんが、血流に関してはこんな機械も存在します。少しでも動物の生体の犠牲を減らすため、あらゆる努力をしてほしい旨、ぜひご意見をお送りください。
もちろん献体する人の生前の意思に基づくことが重要ですし、医学コミュニティ内+その身内の献体に限ることにすれば、なお理解が得られるのではないかと思いますが。
ちなみに、日本外科学会は『動物愛護管理法の見直しに際して実験動物をその対象から除外することへの要望書』に同意している学会のひとつです。動物福祉に関しても、ぜひ国際標準の法制度構築に貢献してほしい旨、意見を伝えるチャンスでもあると思います。
意見(パブリックコメント)募集:
「臨床医学の教育及び研究における死体解剖のガイドライン」(案)について

http://www.jssoc.or.jp/other/info/info20120202.html
パブコメの対象になっているガイドライン:
「臨床医学の教育研究における死体解剖のガイドライン」(案)(PDFファイル)

クリックしてinfo20120202.pdfにアクセス


参考としてリンクされている資料もなかなか興味深いです。まだじっくり読めていませんが、どういった手術の訓練で動物が使われているかの詳細もわかるようです。
こんなアンケートもありました。
全国の大学病院の外科系診療科に対するアンケート調査と集計結果より
(平成21年度厚生労働省科学研究費補助金 総括研究報告書 Part1に掲載)
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