研究者は、実験室は安全な職場だと思っているし、そう主張しているが、実際にはそうではないという内容の記事が、Natureダイジェストのサイトに掲載されました。(登録しないと読めませんが、日本語です)
実験室は、安全な職場ではない
http://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/specials/737
科学者の約86%は自分の実験室が安全な職場だと考えているが、半数近くが、動物に咬まれたり化学物質を吸い込んだり、さまざまな事故の経験があると答えているのだそうです^^;
「ある科学者は『サルに引っかかれたことがあるが、どんなに注意してもこの仕事では避けられないことです』と記している」とありますが、確かにそれはそうなんだろうな~と思います。サルは、野生動物ですから、飼っているほうが間違っているし、かまれたり、引っかかれたりは当然あるだろうと思います。ただ、それを安全な職場だと主張するのはちょっと違うかなというのが一般社会の感覚でしょうか。
さらには「ガラガラヘビの毒液を採取しようとして咬まれたという別の研究者もいた」とのことで、さすがにこの人が安全だと言っていたら、常識を疑います^^; (まさかそういうことはないとは思いますが~)
要するに、動物に噛まれるくらいは当たり前で、死んだりしなければ「安全」ということなのでしょうけど…
「安全」のラインがもともと科学者と一般人で違うというのは、興味深いし、いろいろ波及していそうな気もします。
たとえば、「原発が安全かどうか」という大きな話もそうですが、動物が「安全」に扱われているかどうかも、感覚は違うのだろうな、とか。
「自主判断は緩い」を象徴した話でもあるような気がして、興味深いです。