Natureが今年5月から新しい編集方針を導入している件について、日本語サイトに記事がありました。さすが、この分野に日本人の貢献が著しいだけあって(嫌味)、わざわざ日本語にしてくれたとか?
Nature:論文の内容を再現・再確認できるようにする新方針
http://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/specials/44274
ここに投稿のチェックリストというのがあったので(注:当時)、ちょっと見てみたのですが、動物モデルについてのチェック項目はやっぱり簡単なものですね。
・動物種、系統、性別、年(月・日)齢
・生きた脊椎動物を用いる実験の場合には、倫理法令の遵守に関する誓約文を記し、実験の承認を行った委員会を明らかにせよ。
ただ、欄があるのは上記二つですが、あともう一つ、PLoS Biology掲載の「ARRIVEガイドライン」を参照することが求められていました。
「ARRIVE(Animal Research: Reporting of In Vivo Experiments)ガイドライン」は、イギリスの3Rsセンター(NC3Rs)が2010年に策定したガイドラインで、動物実験について報告を行う際に含めるべき重要な情報のチェックポイントが20ほど並んでいるものです。論文に必要な情報が載っていないことで、動物実験の結果を評価・再利用できない状態を避けるためにつくられています。
ARRIVE guidelines
http://www.nc3rs.org.uk/page.asp?id=1357
最近、これに準拠することといった記述をちらほら見る気がしますが、日本語訳はまだないんでしょうかねえ・・・。
(まあ英語で論文投稿する人なら読めるはずではあるけど・・・)こっちサイドで訳しても使ってもらえないだろうから、関係者で訳してほしいわあなんて思ったり。
あ、それより日本の学会誌が採用していかないとダメなのか・・・。Natureはイギリスの雑誌ですもんねえ。3RsセンターのガイドラインをNatureみたいな雑誌が採用する時点で、世界はやっぱりなんか違うヮ。