今朝ツイートしたNatureの記事、「これは日本語版で訳が出るかもな~(期待)」なんて思っていたら、なんとAFPが来ました(゜∀゜)

記事によれば、
ヒトの脳疾患の新たな治療方法を検証するための動物実験には偏り(バイアス)が多く、動物では肯定的な結果が報告された実験が、ヒトの臨床試験で失敗する事例が多いとする論文が16日、米専門誌プロス・バイオロジー(PLoS Biology)に掲載された。
ちなみに、プロスのその論文はこちら。
Evaluation of Excess Significance Bias in Animal Studies of Neurological Diseases
http://www.plosbiology.org/article/info:doi/10.1371/journal.pbio.1001609
記事は続いて、
「動物実験におけるバイアスは、生物学的に不活性か、あるいは有害な物質さえもが、臨床試験に用いられるという結果をもたらしかねない。それ故、患者は不必要な危険を負い、希少な研究資金が浪費される」と論文は述べている。
とか
研究チームは、動物研究を行う科学者がデータを分析する際、より好ましい結果をもたらしそうな方法を選んでいるためにバイアスが生じている可能性があると指摘。また、科学者らが権威ある科学誌に論文を発表したいと考え、そうした科学誌が肯定的な報告を好むことにも原因があるとした。
とか。(わくわく)
ちなみに今朝、ネイチャーのトップに出ていた記事はこちらです。偽陽性(笑)。動物実験を否定するものではないとか書いてあるけど、でも相当な偏りではないでしょうか。
Animal studies produce many false positives
http://www.nature.com/news/animal-studies-produce-many-false-positives-1.13385
ちなみに、AFPは4000匹と書いているけど、匹数ではなく”more than 4000 deta sets”の間違いではないかと思います。(プロスの元論文では4,445 datasets もしくは pairwise comparisons ) 匹数にするともっと多くなるはず。