えらいことが起きているのに、騒ぎにもならないので、あえて週刊誌風のタイトルにしてみました。(やりすぎ)
STAPなんかに比べると、褒めるほうも大して目立っていないのが救いかもしれないですが。
これが、その問題の実験を報じたナショナルジオグラフィックの記事。↓
ヒト多能性幹細胞の一層の初期化成功
http://www.nationalgeographic.co.jp/news/news_article.php?file_id=00020140912003
人間の幹細胞はどうせキメラ能なんて持ってないから安心さ~と思っていた部分があったにもかかわらず、わざわざ! ヒトのES細胞を、他の動物とキメラになれる能力を持つ段階にまで初期化させるということがなされてしまいました。(本当にそんなことが、マウス以外の動物をすっ飛ばして、いきなりヒトでできるのか?と疑問に思いつつではありますが…)
そして、その初期化された細胞は、「リセット細胞」と名付けられたとか。何やら草生えるネーミングですが、ES細胞自体がヒトの受精卵からつくられるのですから、笑えません……
そして、既にマウスの初期胚に、このヒトのリセット細胞を入れる実験がされ、キメラ化したと報じられています。
それって、素晴らしいことなんでしょうか?
よくそんなことが平気でできるな!……としか思えません。
日本政府も、今、ヒトのES細胞の利用について検討しているようですから、今後恐ろしい実験が出てくるのかもしれません。動物のことばかりやって、あまり追いかけられていなかったのですが…
JST:ヒト多能性幹細胞を初期胚に近い状態にリセットすることに成功 より
http://www.jst.go.jp/pr/info/info1046

(左)リセット細胞とマウス初期胚を共培養し、胚盤胞に発生させた。赤色蛍光たんぱく質Cherryで標識されたリセット細胞が、内部細胞塊に存在することが分かる。

(右)リセット細胞をマウス胚盤胞に移植し、72時間試験管内で培養した。緑色蛍光たんぱく質GFPに標識されたリセット細胞が、内部細胞塊に取り込まれて、キメラを形成していることが分かる。既存のヒト幹細胞ではこのような取り込みは見られない。
右は、全体に緑の細胞が出てます。つまり、もし万が一生まれることがあったら、全身がマウスとヒトのマダラになるということです。(生まれるかどうかは別の話だとは思いますが…) 
人類は、恐ろしいところまで行ってしまいました。
 
ますます日本でもやりたがる声が強くなるかもしれませんので、署名にご協力をよろしくお願いいたします。
署名:
文部科学大臣 下村博文殿
人と動物のキメラを胚の段階から作成し誕生させることを解禁しないでください