食品安全情報blogさんが、ラットの餌についての情報をアップしていたので、備忘のためリンク。
■[EFSA]MesnageらがPLoS ONE (2015)に発表した結果とDr SamselがFarm Warsに伝えた実験室での知見についてのレビュー
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20151008?_ga=1.159633598.2019256565.1440682973#p1
■ラットの餌の汚染研究に疑問-専門家の反応
http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20150703#p9
これ、なるほど… 遺伝子組み換え食品のラットの実験のセラリーニ氏らが「実験用ラットの餌はそもそもGMO汚染されている!」と言い出してボコボコにされたという話なわけですね。「そんなの影響ない!」ってことか。
う~ん。
実験動物学会でフードメーカーの発表を聞いたことがあるけど、実験動物の餌に悩ましい問題があるのは確か。
でもそれって、微量の有害物質がどうこう言う以前の問題だと思うんですよね、確かに(笑)。「微量の」となると、もうね、そんなこと気にしてたら動物実験なんてできないよ!みたいな世界じゃないかな…(多分)
そもそも、ドブネズミ(ラット)とハツカネズミ(マウス)は野生で食べているものや嗜好が違うのに、実験では同じ餌を食べているところからしてもうどこかがおかしいんですよね。
つまり動物実験自体が、もともと「ある程度長生きしたからコレでいいや」というスタートではないかと? 実際、ある程度生きればいいわけで、広さにしろ何にしろ、全てがそういう設計になっていると思うんですよね。(「長生きするよう頑張っている!」と異論は出そうですが、でも根本はそういうことではないかと…)
考えてみると、動物実験の結果を当てはめようとしている人間自体が実験用ペレット食べて生きてるわけじゃないわけだし、食べているものにバラつきあるし、最後はどうせ安全係数とかいうかなりざっくりした数値で「外挿(笑)」されるわけだし… あと汚染物質は人間の食べ物にも入っているだろうけどヒトと動物で影響の度合いも違うだろうから…等々考えていくと、結局動物実験自体が人の安全という意味で根拠になるのかどうかという問題に突入してしまいそうな気がします。
ということで……
「そこまで言うならセラリーニ氏は動物実験止めるべきなんじゃないかと?」というのが私の感想です★
(別の意味でも?)