『永遠の絶滅収容所 動物虐待とホロコースト』
『永遠の絶滅収容所 動物虐待とホロコースト』
チャールズ・パターソン著
戸田 清訳
緑風出版
ナチスのホロコーストはなぜ起こったのか? 今まであまり語られてこなかった視点から「虐殺」について読み解きます。
この本の中にちらっと出てくるだけの話ではあるのですが、ヒトラーがベジタリアンだったというのは、嘘なのだそうです。ゲッペルスが、ヒトラーの清廉高潔なイメージを広めるためにつくったプロパガンダのイメージが後世まで信じられてしまったのですね……。現実のヒトラーは、ソーセージなどが大好物で止められなかったそうです。
(でも、虐殺者が肉食をしていてもそのことで非難されることはないのに、ベジタリアンだと非難されるというのはおかしい(すなわち、ベジタリアンを非難したいだけ)と言っている方がいて、なるほど!と思いました)
そのほか、ノーベル文学賞を受賞したアイザック・シンガーの著作を紹介している部分などもあり、あまり知らなかった作品群なので興味を持ちました。
それにしても・・この本を出した緑風出版はすごいです。