大豆摂取により乳癌のリスクがやや低下する可能性(リンク切れ)

Medscape Medical Newsより。

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このメタアナリシスの研究者らは、同研究の限界のために乳癌予防に大豆を推
奨せず、他の諸研究では有害作用の可能性が報告されている

Laurie Barclay, MD
Medscape Medical News
Reviewed by Gary D. Vogin, MD

(以下一部引用)

【4月5日】大豆の多い食事により乳癌のリスクがやや低下するというメタアナ
リシスの結果が『Journal of the National Cancer Institute』4月5日号に報告
された。しかし、この研究の限界のため、乳癌の予防に大豆摂取は推奨されず、
また他の諸研究では有害作用の可能性が報告されている。

同研究者らは、大豆曝露と乳癌リスクを検討し、1978年から2004年までに発表さ
れた疫学研究18件を確認した。その内訳は症例対照研究が12件、コホートまたは
枝分かれ症例対照研究が6件であった。これらの研究では、各研究で定義された
オリジナルの大豆曝露尺度または1日の大豆蛋白摂取量に基づき、プールした総
体リスクを評価した。

これらの研究では、リスク推定値、大豆曝露のレベルと尺度、交絡因子に対する
管理においてばらつきが大きかった。すべての女性を対象としたプール解析から
は、大豆の高摂取は乳癌のリスクをやや低下させることが示された(オッズ比
[OR] 0.86、95%信頼区間[CI] 0.75-0.99)。アジア諸国の女性では、この関連性
は統計的に有意ではなかった(OR 0.89、95%CI 0.71-1.12)。

J Natl Cancer Inst. 2006;98:430-431