動物実験では、通常最後には殺処分が待っていますが、時には実験室に「さようなら!」をして、一般家庭にもらわれるケースもあります。
 
当サイトでは、「実験動物の里親探し掲示板」をお休み中ですが、mixiには「実験動物の里親募集」コミュがありますので、関心のある関係者の皆様はぜひご利用ください。
 
■海外事情
 
 最近では、実験動物を引き取って飼育するサンクチュアリや、新しい家庭を探す団体なども数多く登場しています。ブログでときどきご紹介していますので、下記のエントリなどもご参照ください。

 また、海外では、しばしば大学の実験動物の里親探し情報が学内紙や地域のペーパーに掲載されたりすることがあると聞いています。堂々となぜそんなことができるのでしょうか? それは、動物福祉の一環として、一般家庭への譲渡が一つの選択枝になっている場合があるため、正式なガイドラインや所有権放棄書式などが存在しているという事情もあるようです。

 また、アメリカの動物実験を推進する科学者サイドの団体の人が講演で、「実験動物を一般譲渡しなさい、一般の人は、科学者は動物たちを殺して残酷なやつらだと思っているのだから、家庭で飼える動物は譲渡して、自分たちは残酷ではないと印象づけなさい」というようなことを言っていたのを聞きました。向こうでは動物実験のイメージアップ(?)のためにそのようなことが行なわれている場合もあるのかもしれません。

 実際には、犬などは特に、保護団体が家庭で飼育できるようにトレーニングやしつけをしてから一般家庭に譲ることになるので、そもそも実験用として生まれたとしても社会化やトレーニングを行うことが当然となっていれば、もっと譲渡がスムーズに進むのではないかなどとも言われています。

 
■「さよなら、じっけんしつ」した動物たちの物語

 
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