毛皮産業の嘘

2008年夏、ノルウェーのNetwork for Animal Freedomという団体が、ノルウェー国内100カ所以上もの毛皮用ミンク・キツネの飼育場の調査をしました。その様子をまとめたビデオ(英語字幕版)を下記のリンクから見ることができます。不衛生な環境で動物たちが傷つき、行動に異常を呈していること、ノルウェーの法律が守られてないこと、毛皮産業が決して「環境にやさしい」ものではなく、環境汚染型の産業であることなどがわかります。



http://www.forbypels.no/english

写真:
http://www.forbypels.no/bildegalleri

内容:
ノルウェーの毛皮産業は常に、毛皮用の動物の飼育に関して何も問題がないかのように見せようとします。2008年夏、Network for Animal Freedomの活動家が、毛皮用の飼育動物たちが実際にはどのように扱われているかを確かめるために国中を旅しました。私たちは、そのような飼育場が存在するすべての地域からランダムに100カ所以上を選び、調査しました。これは、ノルウェーの毛皮用飼育場の20%以上をカバーしています。

私たちが目にしたのは、とてもショッキングなものです。私たちの調査は、システム化された動物虐待を明らかにしています。

ノルウェーの毛皮用動物は苦しんでいます
私たちはすべての飼育場で、違反行為や弁明の余地のない状況を見つけました。ほとんどの飼育場は、悲惨な衛生状態におかれ、しばしば動物たちは糞尿の上で生きていました。ケージの中に動物の死体があったり、飼育場のすぐ外に死体の残骸があったりすることも珍しくありません。動物たちは明らかにストレスの徴候を示しており、人間に対して極端な恐怖を示すこともありました。死ぬまでケージに閉じ込められるため、異常行動も多くの動物に見られました。

小さすぎる檻や、網の目の壊れたケージ、風雨から守られていないものなどもよくある光景でした。そのようなショッキングな状況に加え、訪問したほとんどすべての飼育場が、消防や環境の法律に違反していました。廃棄物処理が充分ではない状況は、例外というよりむしろ、ふつうのことでした。

毛皮用の動物飼育の禁止を
Network for Animal Freedomは、調査したすべての飼育場に対し、警察への通報を行っています。私たちは、ノルウェーの食品安全当局がすべての飼育場を調査することを求めます。しかし、それだけでは十分ではありません。毛皮用の動物飼育産業の違法性はあまりにひどく、どれだけ管理してもしきれるものではありません。

私たちの調査は、法的な規制を満たしているかどうかに関係なく、毛皮用の動物飼育業が動物虐待であることを示しています。これが、The Network For Animal Freedomが、唯一可能な解決策として毛皮用の動物の飼育の禁止を求める理由です。

あなたにできること

  • 毛皮用の動物飼育業への反対運動に関わってください
  • 毛皮や、毛皮の装飾がついた商品を決して買わないでください
  • ノルウェー当局にメールしてください
  • 私たちの毛皮反対キャンペーンを支援してください

「飼育場の動物たちは、大きな怪我があっても治療もされず、体は食いちぎられ、目の感染やちぎれた足も珍しいケースではなく、よくある光景でした。とても恐ろしいことです。これらの飼育場で動物たちがされていることに対して、人々が目を向けるべき時が来たのです。」
(Network for Animal Freedomの活動家、2008)



※貿易統計によると、以前はキツネに関して、かなりの点数の原毛皮がノルウェーから日本に輸入されていました。ノルウェーからの直接の輸入に関しては、現在はほかの形態も含め、ほとんど実績はないようです。

ただし、ビデオの中で、「ノルウェー以上に毛皮用動物の福祉の向上に努力している国はない」という業界関係者のコメントが紹介されていますから、他の国の状況がこれ以下であることは十分可能性があると思います。