松永和紀のアグリ話●学会報道記事はどこまで信用できる?
http://biotech.nikkeibp.co.jp/fsn/kiji.jsp?kiji=776


食品安全情報blog 」でチラッと読んで気になっていた論文が上記のページで詳しく紹介されていました。アメリカも日本と同じで、学会発表を報道した記事というのは、実際の実験が示唆していること以上にセンセーショナルな印象を与えているらしいです。日本ではこういう研究はあんまりないんじゃないかしらん~という面白い内容。


たとえば、これ↓すごくわかりますよね~っ><!


計187の報道事例の(中略)18%は研究デザインに触れていなかった。 つまり、被験者が何人かとか、動物実験か培養細胞を使った実験か、などが分からないということだ。


アメリカも同じだったというのはオドロキですが、日本の報道ではよく感じます。「これ、動物使ってんの? それとも細胞?」なんてのは、日常茶飯事。専門家向けの報道なら、書かれていなくても専門家なら想像つくのか?と思うこともあるのですが、一般の新聞記事などで書かれていないのは大問題だと思います。


さらに、


動物実験の成果についての報道17件のうち、結果がヒトへは必ずしも当てはまらないことを明確にしていたのはわずか1件しかなかった。


アメリカでもそうなのか…


最近、日本でも「動物の結果が必ずしも当てはまるわけではないが」というのをチラホラ見かけるようになってきたような気がしますが、ほとんどは「明るい未来がやってくる」式の締めくくりで終わっているような気がします。


たまには、「こんな実験がなされているが、ばかばかしいのではないか」くらいの報道があってもいいような~。