今週、今現在、コーデックスの会議が幕張で開かれています。あまり報道されていないみたいですけど、遺伝子組換え動物食品の安全性基準のこまかいところをチマチマと国際会議で決め込んでいます。(植物ではなくて、動物です)


イネやナタネ、トウモロコシなんてモー当たり前なんですね、次にやってくるのは遺伝子組換え動物食品……。なんか絶望的な気持ちになってくるかも……。


食品として最初にありえるのは多分魚ですけど、基準の文案は animals as foodをanimals for food productionに変える相談をしていたので、乳牛とか採卵鶏とか、直接食べものとして食べる動物以外もやはり想定されているわけですよね。


と、書くと傍聴してきたのがばれますが、なかなか全日程はりついてはいられない長さなので、ほんとに社会科見学程度になってしまいました(T_T) でも日本の国際会議下手(?)ぶりが、すごくよーーーくわかったので、ある意味でとっても勉強になりました。ホントに(–;。


詳しい報道は、日本農業新聞が誌面に載せているのですが(記者さん、長丁場がんばってー><!)、日本は、「動物福祉は入れない」「安全性は動物実験をどんどんしよう」という立場です。あきれてモノが言えないっていうか…… 会議でも、飼育・輸送・屠殺とかの情報提供に関する部分を削除する意見とかだしちゃってたし、一体この国は何を考えているのでしょうか……。


動物福祉についても、仮訳を見てびっくり仰天! 現在話し合われている原案では、はっきり扱わないという項目に入っているんです。(ありえないよーー><)


はぁ……。


月曜日、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン主催の勉強会に参加したのですが、そのとき月刊『社会運動』別冊の遺伝子組換え動物特集号を手に入れました。そこにも動物福祉が争点とか、いろいろ詳しいことが書いてありました。なんだか今ごろ「ここまで来ていたのか……」という感じで……。あんまり追いかけていなかったので知らなかったことにかなりショック。(あかん(T_T))


動物の運動をしている人と、遺伝子組換え阻止の人と、あまり交流がなかったのはちょっと致命傷では……?と思い、今からでも情報交換の上、何かできることがないか……と焦るところ。


どーも「遺伝子組換え動物自体が間違ってるじゃない!」とか、 原理原則(?)にばかり目が行っていると現実の日本の動き(福祉すら考えてない)をとりこぼしてしまいますよね。ほんとうは遺伝子組換え動物自体を阻止したいところだから難しいけど。

それで、月曜日はその勉強会のあとNO!GM動物のデモにも参加してきました。


ただ、デモの終了直後に午前中の会を閉めるというイジワル路線で、会議の参加者にはデモの声は届かなかったと思います。 (デモ主催側は、午前中の会議終了後、参加者が外に出ている時間をねらっていたようなのですが……会議の時間を延長された(–#) 会場の目の前はコースにできないみたいだし。


聞く耳持たずか……。


日本農業新聞が写真入りでデモを報道していましたが、テレビとかでやっぱり報道してほしい。自分たちの食卓の安全性にかかわる問題なのにここまで関心ないとなると、動物への思いやりなんてはるかかなたに行ってしまうような気がする。


会議について:


FAO/WHO合同食品規格
コーデックス・バイオテクノロジー応用食品特別部会
http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/codex/03.html


「組換えDNA動物由来食品の安全性評価の実施に関するガイドライン原案」


参考リンク:


遺伝子組換え食品いらない!キャンペーン http://www.no-gmo.org/


2日にイベントあります、
http://www.no-gmo.org/12.02_no_gmo_party/index.html


市民セクター政策機構 月刊『社会運動』(まだ新刊が載ってないみたいなんですけど……) 
http://www.prics.net/



追記:厚生労働省のサイトに結果概要が公表されました。


コーデックス委員会バイオテクノロジー応用食品特別部会(TFFBT)第6回会議の結果概要について
http://wwwhaisin.mhlw.go.jp/mhlw/C/?c=112401