お台場まで行くのはたるいなぁ、行くの止めようかなぁ、毎年同じ様なことばっかりやってるイベントだしなぁ、、、と思ったけど、行ってよかったです。サイエンスアゴラ。「日欧米国際シンポジウム~地球の環境と科学リテラシー」で、びっくり仰天の資料をいただきました。これ↓見てください!!! 世界各国の15歳の意識調査の結果なんですが。
日本の15歳はすごいよ。感動。調査した国の中で一番、「動物は人と同じように生きる権利があるべきだ」と思っているし、「もし人間の命を救えるのなら、動物を医学実験に利用することは正当である」と考える人の割合も一番低い。女子で20%、男子でも30%だけだ。世界中のアニマルライツアクティビストが羨みそうな結果ではありませんか!(あーびっくり。)
rose.jpg
たぶんこれって、ほかの要素とクロスさせて調べると原因が推定できるのかな?と思うのですが、一体どういう理由付けがなされているんでしょうねぇぇぇ。動物保護の活動はそれほど活発ではないお国柄と自覚しておりますので、やっぱり日本が、世界で唯一原子爆弾を落とされた国であり、数々の公害の歴史を経験し、今でもコンスタントに薬害が発生する国であることと無関係ではないような気がします。医薬品自体についてどう考えているかの価値観とかも知りたいところです。
理科教育についてのシンポジウムということで、生体解剖についても何か話が出るかな?と思って聞きに行っただけだったのですが、こんな面白いデータをいただけるとは…。
日本は危機的に(?)理科に対する若者の関心が低いそうですが、上記のような特色を併せて考えてみると、もしかして「解剖みたいな動物に残酷なことをする理科」のイメージがやはり理科離れの一因になっているんじゃないかという気がします。
欧州の理科教育についての講演では、やっぱり体験型の教育ということがしきりに言われていましたが、日本で体験型の理科教育といって必ず出てくるのは、「カエル殺してみましょう、マウス殺してみましょう、ほらこれが科学ですよ」というアレですよね。欧州では、子どもに生体解剖を禁止している国もあるくらいだし、生徒の選択ということも尊重するお国柄もあるだろうから、「恐ろしいことを強要される理科」というマイナスイメージはあんまりないんじゃないかと想像します。
理系に進んだら、動物虐待は正しいことだという価値観を受け付けられるのではないかという恐怖感みたいなものは、日本の女子は特にあるんじゃないでしょうかね。私みたいにぎゃんぎゃんうるさく言ったりしないだけで、心の中ではひっそり思ってたりするわけですね。(たぶん)
ROSE
http://www.ils.uio.no/english/rose/
あたりまえですけど、調査のサンプリングはコンピューターでランダムに行われています……。(ああ、心のどこかでまだ信じられないくらい驚きだわ♪)

クリックしてreport-jpn.pdfにアクセス

Svein Sjøberg さんのページ
http://folk.uio.no/sveinsj/
グラフのもとの英文はこのPDFに載っています。

クリックしてROSE_data_Environment_Sjoberg_Schreiner.pdfにアクセス