「コラーゲンビトリゲル」と聞いても何のことやらさっぱり?な人が行って意味あるかどうかと思いつつ、公開シンポジウム「3次元培養担体として利用が進むコラーゲンビトリゲル(高密度コラーゲン線維の新素材)研究の現状と展望」の最後の方だけ聞いてきました。
シンポのサブタイトルは「再生医療、創薬および動物実験代替法への応用を目指して」で、第3部が動物実験代替法についてのものだったんです。
むずかしータイトルですが、要するに話を簡単にしてしまうと、、、けっこう強くてピンセットとかでも扱いやすいコラーゲン線維の膜があるんだぞぅ、その上でなら2種類、3種類の細胞を層状に培養しやすいぞぅ、それなら皮膚とか角膜とかいろんなところの構造に似せたものが作れるんじゃないかのぅ~、っていう話だったんじゃないかと。
代替法のところは、ひとつは、皮膚感作性試験法として使えるんじゃないかという話で、「これまで試験が困難であったクリーム等の剤形のものにも応用できる可能性が示唆された」(抄録より)という発表でした。
もう一つは、眼刺激性試験の代替法として、角膜の細胞を培養して試験した話で、発表者は台湾出身の方だったんですけど、ドレイズテストを「かなり残酷」と言っていたのが個人的には印象に残りました☆
どちらの技術もまだ開発の途上という印象でしたけど、農水系の研究所が主催するシンポでも代替法に時間が割かれていたのは興味深かったです。