ES細胞由来肝細胞組織装置による薬物動態計測システム
わーわーわーっ、マウスのお腹の中の腫瘍を開いたら、内側にサルの毛が生えていたっていう写真を見ちゃいましたっ、昨日><
うわっ……。ショック大…。
あ、ES細胞がいろんな細胞になっていくという説明のところで、マウスにサルのES細胞を植え付けたらそんなことになっちゃったという話で…。昨日「生命現象解明のための計測分析 さきがけ・CREST研究報告会」というやつを少しだけ聞いてきたんです。
写真はびっくりしたけど、でも代替法学会で賞をとった研究の発表なんですけどね。
ヒトの肝臓の培養細胞やiPS細胞から肝組織を再現したチップを作れば、肝臓での薬物の代謝などを予測できるツールになるのではないかという、そういう研究についての発表の中での話でした。
そのチップは、単なる肝細胞チップではなく、肝「組織」のものであるところがポイントで、個体レベルに近いかどうかはまだ今後の研究課題とのことでしたが、肝炎ウイルスの増殖モデルなどにも使えるのではないかといった話もありました。
タイトルにはES細胞とあったけど、実際にはやはり途中からiPS細胞での検討が入ってきていましたです。(「ES細胞は、生命の萌芽を破壊して作られる細胞。すなわち尊厳性の問題がある」と言っていました。やはりヒトES細胞研究が許されるまでは一応大変そう? 実際はどの程度なのか知りませんが……マウスにもちょびっとでも尊厳が認められていたら、あの何分の一かくらいは、研究するのが大変になるのかな?;;)
ヒトの肝細胞は手に入らないし高いので、ES細胞やiPS細胞を選ぶのはコスト的な理由だそうです。(うむむ……) あと、ES細胞からは胎児くらいの肝臓にしかならなくて、大人のものにはまだならないみたいな話も出ていたと思います。
でも確かに、組織が再現できれば細胞だけの試験よりは現実に近いのでしょうね、賞をとった理由はわかる気がします。