エジプトでも、かつてはナイル川のほとりにカエルがものすごくたくさんいたそうです。でも、ほとんど今では消滅しかかっている。
農薬などの理由ももちろんあるようですが、な、なんと! その本当のところの理由は、エジプトの大学で、大量にカエルが解剖に使われているためだと言うんです、この記事。
The Disappearing Frog of Egypt
http://www.islamonline.net/servlet/Satellite?c=Article_C&cid=1175751850991&pagename=Zone-English-HealthScience/HSELayout
エジプトでは、自然科学系の学生をランダムに抽出して解剖に使うカエルの数を調べてみると、年間で平均して14~17匹とのこと。それをもとに計算すると、全国で少なくとも110万匹のカエルが、毎年学生の解剖に使われていることになるらしいです。
それは確かに多いですよね…。
しかも、捕獲したカエルがすべて解剖に使われるわけではなくて、飼い方が悪くて死なせていたり、小さくて捨てられている分もあるというんです。それらも見越すと、年間に使われている数は150万匹くらいではないかという話。
そして、安い麻酔薬は解剖の間に切れ、カエルは目を覚ますこともある、と。ひえー。
さらに、最近はカエルが捕れなくなってきた。蚊やハエが増えているのもそのせいかもしれない、と。
10年前、1時間で1000匹捕れたカエルが、いまは4人を急かしても、140匹捕まえるのに4日かかるというから、激減ぶりはものすごい様子です…。
コンピューターで学ぶ方法も提案はされているようですが、方針が転換されるまではカエルたちが犠牲になり続けるだろう。かつて豊かなカエルの生息地であったエジプトも、ドルで海外からカエルを買わなければならない日が来るかもしれない、と締めくくられています。
(写真を見ても、なんとなく浪費ぶりが感じられるのですが…なぜそんなにたくさん必要なのかなと思ってしまいます。マウスやウサギの代わりにカエルなのかな…とも思うのですが。)