mixiの「英国の動物病院から情報発信」コミュから、やぁさんの投稿を転載させていただきました。
ある、実験用ビーグルを救った男性の言葉、です。
———以下転載———-
英国一大きな、犬のレスキュー団体。
Dogstrust
(ドッグズトラスト)
この団体が出版している雑誌 WAG! がある。
WAG! 2010年夏号 の中にあった記事。
 Beagles Reunited (ビーグルたちの同窓会)
15年前に閉鎖された、ある研究所からレスキューされたビーグルたち。
その数、120犬。
そのすべての犬が、リホームされたと言う。
ある男性は、そのうちの1犬(グロミット)と暮らしている。
 同じ経験をしたであろう、残り119犬の飼い主さんと連絡を取れたら ・・・
そういう記事である。
その中で、彼が、こう語っている。
 その時に見た、どのビーグルも、気が狂ったようだった ・・・
 グロミットが僕の前に連れて来られた時
 彼は、石の塊りのように硬くなって身動きもせず
 ただ、じーっと何かを見据えるだけだった
 彼はまるで 魂のない犬 だった
 彼は ・・・ 
 芝生や草を1度も見たことがなかった
 太陽の光を1度も見たことがなかった
 愛情を感じたことがなかった
 最初の2週間、彼はソファーにくっ付いたまま動かなかった
 男の人を見ると、気が狂ったかのように吠えまくった
 もちろん、僕に対しても ・・・
 最初の6ヶ月、彼は決して僕の近くに来なかった
 けれど、妻がこう教えてくれた ・・・ 
 
 ゛ あなたがうたた寝している間、ずっとあなたを見ているの
 でも、あなたが目を覚ます直前に、どこかに逃げてしまうのよ ゛
 ある日、僕は決めたんだ
 こんな状態はもう、充分だ って
 僕は、グロミットを捕まえると、そのまま彼を散歩に連れ出した
 僕の他の犬も家に残して、ただ、僕とグロミットだけで
 その瞬間からなんだ
 グロミットが、僕を信じてくれるようになったのは ・・・
 とってもとってもゆっくりだったけれど ・・・
 感情を、愛情をあらわしてくれるようになったんだ
 彼は、僕のベッドで眠り
 誰かの膝の上で丸くなり
 長い散歩に行くのを、とても喜び
 僕の他のビーグルやスタフィーたちと庭で歩き回るんだ
 彼は、まったく、別の犬のようだ
 ゛ 元テスト(に用いられる)犬をリホームするのって、どんな感じ? ゛
 
 もしも、誰かにこう聞かれたら ・・・
 
 凄まじく困難で大変だけれども、最後には
 何ものにも代えられない、本物の報酬を受け取るよ
 と答える 
(私なりに訳させて頂きました)
私たちが、毎日の生活の中で気軽に使用する薬品や化粧品
それの開発改良には、動物を使った試験(テスト)が行われている
無数の命の犠牲の上に、人間の生活がある
——–転載以上———