代替法チャレンジコンテスト、だんだんレベルアップしてきたでしょうか。でもまだ生きものを使ってるから、ほんとは嫌なんだけど、観察の範囲なら許容しなくちゃいけないのかなぁ。(悩) 
この企画、私はずっと、小中高より大学・大学院レベルでコンテストした方がいいような気がしてます。くしくも小学生が、「私は細胞は扱えない」と言ったので、確かにそうだよねえ…と思ってしまいました。
で、また例によって大人のくせにまたコメントしちゃったりして申し訳ないのですが・・・あとで「あーしまった」と思ったことがひとつ。
痩せ薬の件、なぜリスクがあるとわかっている物質をそこまで研究して使わないといけないのか全くわからなかったので、ほかのものを探査するという考え方もあるのではと思ったのですが、でも人間の疫学データから探査するのはいいですね、と続けて言うつもりだったのに、言い忘れてしまつた(大汗)。
それなら食品系になると思ったんだけど、なんだかアブナイ痩せ薬開発を認めてるみたいな発言になってしまったではないか。(笑)
ま、こんな失敗もあるわけよね。いちお、急いでブログに書いておこ。
動物愛護法改正へ向けてのシンポは、林座長がこれまでの部会・小委員会の動向を解説。主に議論が進行中の動物取扱業の話などが中心で、研究者の人たちはどう感じたんだろうなぁ。もちろん、知っておいてほしいことだけど。動物実験については、動物愛護法で「動物実験」に手を出すことは到底できない、「実験動物」についてだけ~という、前回の法改正のときに出てきた環境省見解とほぼ同じことをおっしゃっていました。
北大・鍵山さん、現行の自主規制体制の解説。この「2006年体制」でやっていくべき。(もう名称までついてしまったのですか、2006年体制(汗)! ある意味、法改正の成果???)
阪大・黒澤さん、学会の国際交流委員長。今年の海外の動向…アメリカのILAR”The Guide”改訂、EUの「保護法」成立、OIEの基準採択、CIOMSの指針の改定案出ている(改訂来年?)。獣医師のケアについてや動物実験の代替について、国際的にはどう書き込まれるか。内容の比較は、日本やっぱりレベル低いじゃん~><という感じ。あんまり細かいものでなければ、獣医師の関与については法律に入ってもいいとおっしゃったように聞こえたのだけど、確認したらそーではないの? 国際的には書き込まれてますよ、という話?
動物との共生を考える連絡会の提案は、具体的。プラクティカルな感じ。ちゃんとやっていると言われても、それは外から見てもわからないというのは、ほんとうにポイントだと思います。ただ、法制度があった方がよいからといって、動物実験推進の文言も入れた個別法を作るよう働きかければよいではないかというところはちょっと……。「動物実験規制法」じゃなくて;;?と思いました。
JAVAは、現行41条を1Rごと3つに分けて、文末を義務(「しなければならない」)にする、そして代替を実行させるための基準をつくるなど。シンプルで明快な要望でした。賛成。動物の負担を減らすのは、Replacement>Reduction>Refinement。
そのほか、お昼の教育講演で、iPS研究は再生医療だとたくさん予算がつくけど、評価系の話には予算ついてないという話があって。iPSって、話題にされるときも、動物実験の代替になるような話題は避けられているように感じていたけど、やっぱりそうなのね~~っ 
やっぱり問題って法改正だけじゃないよねと思いつつ、でも帰りに久しぶりの知り合いと話していたら、「代替法だけに期待してちゃだめ、代替法で解決するようにだまされちゃだめ」と言われました。限界があるから、もっと倫理的なところからも攻めないとだめ、と。
確かに、前は私がそう言っていたのに、いつしか逆転している(笑) 考え方って変わっていきますよね。