製薬協の会員企業のサイトを全て見てみました。
http://www.jpma.or.jp/about/jpma_info/member.html
一部外資系などを除けば、ほとんどの企業が今回の震災の影響についてのプレスリリースを掲載していましたが、生産拠点・物流拠点・営業拠点に限られるものばかりで、研究拠点について言及していたのは下記の3社だけでした。
生産流通の方が社会的関心が高いものとは思いますが、研究拠点は、人類・環境への影響についての知見まだがない化学物質や、遺伝子組換え生物などを扱っているわけですから、安全についてはきちんと広報してほしいと思います。もちろん、動物福祉の問題から心配している人も多いわけですが。
アステラス製薬
東北地方太平洋沖地震の影響に関するお知らせ
2011年3月15日
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/post-105.html
2. 被災した施設
(中略)
② 研究関連:
合成技術研究所(茨城県高萩市赤浜)
つくば研究センター(御幸が丘)(茨城県つくば市御幸が丘)
つくば研究センター(東光台)(茨城県つくば市東光台)
(中略)
合成技術研究所(高萩)については、現在、研究業務が停止しています。従業員の安全確保を最優先としつつ、早期の業務再開へ向け、研究設備の状況を確認しています。
つくば研究センター(御幸が丘)については、業務再開に向けた必要な対応を開始しています。
つくば研究センター(東光台)については、ライフラインに問題はなく、早期の業務再開へ向けた取り組みを進めています。

武田薬品
武田薬品湘南研究所
東北地方太平洋沖地震による湘南研究所の影響について
http://www.takeda.co.jp/shonan/index.html
2011年03月17日
地震発生時、湘南研究所はかなりの揺れはありましたが、直接の被害はございませんでした。その際に停電が発生しましたため、自動的に非常用発電が作動した初期に黒い煙が数分間見られました。今後も一日一回程度計画停電が予定されていますので、その都度非常用発電が作動し、同じく数分間の黒い煙が煙突から出ます。この非常用発電により、停電時に消防設備などを監視する防災設備、排水・排気を監視する保安設備等に継続的に送電する必要があることから、今後も停電の都度黒い煙が発生しますが、決して健康に害を及ぼすものではございませんのでご安心ください。皆様のご理解をいただきますようよろしくお願いいたします。
ミノファーゲン製薬
東北地方太平洋沖地震について

http://www.minophagen.co.jp/Japanese/info/pdf/20110314.pdf


当社は地震発生の翌日の3月12日までに社員全員の無事の確認をいたしました。また、本社(港区赤坂)、神奈川県座間工場、座間研究所、各営業支店における安全確認を行い、3月14日午前7時時点での大きな被害は確認されておりません。

こうしてみると、住民から厳しい目を向けられている武田薬品は、細かいところまで書いていますね。
ちなみに、製薬協会員企業からは以上ですが、製薬協以外の製薬会社でも動物実験施設を持っている場合があるので(例えば、退会した田辺三菱や、こういうところに加盟しているような企業など)、全てをチェックできたわけではないです。
また、製薬協に入っている企業でも、研究拠点が4つ、5つもあったり、展開しているのが医薬品だけではなかったりする場合、「研究所」とあるところが全て動物を扱っているのかどうかははっきりしません。(広報に正攻法で聞いても教えてくれない可能性があります。)
GLP施設の一覧も、動物を扱っていないところが含まれていて、厚生労働省も、動物を扱っているのがどこかを区別して把握しているわけではありません。(何割が動物実験施設かもわかりません)
よく、動物実験施設がどこにあるかはすぐわかるだろうと言う人がいますが、そんなに簡単ではないことは、医薬品関係だけに限ってみても明らかだと思います。まして、ほかにも、化学メーカー、食品メーカー、化粧品メーカー、非臨床試験の受託企業など、民間企業で動物実験を行っているところはたくさんあります。(しかもホームページには書かない施設というのもあったりするんですよね)
こういう災害が起きると、やはり動物実験施設の登録制は必要だと痛感します。