20キロ圏内種豚東大移送の件(続き)
今日はブログをがんがん更新しましたが…書くのに気が重い件があるので、海外ニュースに逃避モードになってしまったのもありました。
というのは、27日に民主党の犬猫議連があり、参加して来たんです。市民団体からも質問OKという大変オープンな議連で、講演は環境省の小委員会の林良博座長でした。質疑応答はたっぷり1時間あり、座長としてのコメントだけではなく次第に個人的な見解などもお話くださるようになり、終わる頃には「学校で動物を飼育するのは間違ってる」的な超・ウレシイ発言まで飛び出してとても充実した会合になりました。
だた、2点だけ、やはり気が重い話があったんです。
まず、小委員会での実験動物についての検討については、(環境省が)「引いている」といういきなりな説明で…。がっくり orz きましたが、動物実験を所管する文科省などに対して環境省が弱いという話ではあり、それは本当だろうなとは思いました。
質問タイムで、昨年、OIEの陸生コードに研究や教育に使われる動物についての章が入ったことについて触れたら、日本はアジア地域の取りまとめ国の立場なので、その検討はやりますという大変心強いお返事だったのですが、時間も短そうですし、どうなるのかは不安です。
でもとりあえず、これからの実験動物福祉に関する訴えは、「日本がOIEで発展途上国扱いされないように」というお願いをしていくのがいいのかも(´・_・`)とも思いました。
(しかし、何て低レベルのことを今ごろしなくちゃいけないのでしょうか、日本は…。どうせならOIEも、クラスA国とクラスB国と2段階にはっきり分けてくれたら、日本も恥さらしになってよかったかもしれないと思いますが…。でもおそらく日本の研究者は、施設の登録制を阻止するためなら、発展途上国扱いでも全く意に介さないだろうとも思いますし……気が重いです。)
もう一つ、「えーっ??」と思ったのは、20キロ圏内の種豚の東大移送が今月末にもされるという件です。すでにこの日までに1匹移送されていたという噂もありますが…月末までということは、すでに移送されたのかもしれません。
情報公開については、感じのいいお返事もありましたが……正直、この件が、いまだに動物救済と同列に語られていることには、驚きを禁じえません。
種豚の東大への移送は、間違いなく産業保護のためのもののはずです。
つまり、子どもや孫は、内部被爆がないか調べる、肉にするということです。そして、問題がなければブランドとして肉の販売を継続する。そのための「研究」という名目です。
子孫が肉になるものを、動物愛護の人まで「サンクチュアリ」と同列に受け止めているのは、私はやはり理解ができません。
関わった国会議員も、最初から、これが動物のレスキューであり動物愛護だなんて言っていないと思います。あくまで畜産の保護のためであり、命を救うこととは全く関係がない、命を今後も利用し続けるためのものだと思いますが…何だか、命救ったような話になっているのも不思議です。
それに、大学って、例え動物に機器の埋め込みのような侵襲的な処置をしなかったとしても、労働力を院生に頼っていたり、留学するとなれば動物はほったらかしで海外に行ってしまったり、企業から戻ってきた人たちなんかがそのいい加減さにおどろくような場所です。
いい人がいるとは限らないし(ほんと、人次第)、動物を預かるのにそんなにすばらしいところとは全然思えないのですが、命さえ助かればその後の扱いは、皆気にならないのでしょうか。
もちろん、元いたところとの比較の問題もありますが…釈然としないままですが、研究計画と扱いについての情報公開は、今後もぜひお願いしたいと思いました。