また同じネタで引っ張る引っ張る!という感じもしなくはないですが、アメリカの連邦動物福祉法は動物実験施設に対して登録の義務を定めており、それらの施設は年次報告書の提出も義務付けられています。
報告書の内容は、苦痛度別の動物使用数で、農務省動植物検疫局のサイトで公開されているので、誰でも見ることができます。
日本の動物実験関係者は、「使った動物の種類と数がわかると、研究内容がわかってしまう」と主張し、実験施設の届出制にすら反対していますが、ところがどっこい、誰もが知っているような最最最大手の製薬会社も(米国内で)使った動物の種類も数も公開されちゃってるんですよね。
(ただし、マウス、ラット、鳥類は除く)
2011年度、最新のものをサイトから拾ってみました。PDFそのままです。
[次項有]
アストラゼネカ

[次項有] イーライリリー
[次項有] グラクソスミスクライン
[次項有] ノバルティス
[次項有] ベイリンガーインゲルハイム
[次項有] メルク
マウス・ラットが入っていないせいもあるかもしれませんが、かなり数は少なく感じます。
要するに、動物実験は必ずしもアメリカ国内でするとは限らないし、外部機関で研究した成果を買ったりもするし、毒性試験も外部受託機関に外注したりできるし、自前の研究施設の動物使用数がわかったとしても、実際の研究開発の規模・詳細なんてわからない、ってことなんじゃないでしょうか。
まして、仮に企業秘密レベルの内容がここからわかるのだとしたら、企業保護に喧しいアメリカがこんなものを公開するわけがないですよ。
届出制で「研究が阻害される」とか、「企業秘密がばれる」とか、いいかげん大法螺ふくのはやめてほしいものだと思います。
(確かに、研究施設の所在地は非開示になってますけどね[バッド(下向き矢印)] )