スクープ!元従業員が実験施設の霊長類虐待を告発の記事を翻訳してブログに載せたのは2009年でした。(この件についての履歴はこちら
その後、あちらの動物保護団体は、ニューイベリア研究センターのチンパンジーをサンクチュアリへ移すよう運動していましたが、この9月21日、NIHのトップがHSUSの代表を呼び、110匹をリタイアさせると告げたそうです。
「ネイチャー」の記事です。
NIH retires research chimps at troubled facility
http://www.nature.com/news/nih-retires-research-chimps-at-troubled-facility-1.11465
(私にとってはビッグニュースなのですが)こういうのって、日本語では報道されないんだよね~と思っていたら、何と新華社通信は報じているようで、毎日中国経済のサイトで、日本語で読むことができました orz
米国立衛生研究所、研究用チンパンジー110匹が「引退」へ
http://www.xinhua.jp/socioeconomy/politics_economics_society/311171/
研究用のチンパンジー563匹のうち、110匹が2013年に引退するとのこと。10匹はサンクチュアリへ、100匹はテキサスバイオ医学研究所へ預けられるが、研究には利用しない。また、ニューイベリア研究センターは2013年8月以降、チンパンジー研究に用いる予算を申請しない。
記事では、アメリカの大型霊長類保護の動向についてもふれられています。
ちなみに、昨年のアメリカ医学研究所(IOM)の報告書を受けて、NIHでは、委員会評議会のワーキングチームでチンパンジーの実験利用そのものについて検討されることになっており、現在進行中です。
参考:
Working Group on the Use of Chimpanzees in NIH-Supported Research
http://dpcpsi.nih.gov/council/working_group.aspx
9月5日に開かれた会合の資料はこちらです(PDF)。 http://t.co/RBRudRHM