先日、ある市の防災計画修正案に対し、市内在住で劣悪学校飼育問題に取り組んでいらっしゃる方々を通じて、動物実験施設に関する意見を届けることができました。大変ありがとうございました。
その市の防災計画には、すでに、
・避難所での動物の扱い
・ボランティアとの協働
・危険動物対策
等が盛り込まれていましたので、危険動物(特定動物)対策へ追加する形で、動物実験施設に対しても被害状況等の情報収集に努め、逸走防止や防疫、動物の安全確保等に関する適切な措置を求める必要がある旨、意見を書きました。
採用されることを願っています。よろしくお願いいたします。
地域防災計画については、すでにパブコメが終わっている自治体も多いようですが、現在進行中の自治体もあるとのことです。基本的に、在住・在勤・関係者の意見を聞いている場合が多いようなので、地元の自治体の防災計画を確認し、動物救護等についても盛り込むよう働きかけていく必要があるのではないかと思います。
皆様、ぜひその際、動物実験施設に対しても一言ご意見をよろしくお願いいたします。動物実験施設については、環境省の実験動物基準に、「関係行政機関との連携の下、地域防災計画等との整合を図りつつ、地震、火災等の緊急時に採るべき措置に関する計画をあらかじめ作成するもの」という定めがあります。
例)
福島県地域防災計画原子力災害対策編の修正素案に対する県民意見公募
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/pcp_portal/PortalServlet;jsessionid=E381BB7F0DD8D31E8864ADEAA3AE9A32?DISPLAY_ID=DIRECT&NEXT_DISPLAY_ID=U000004&CONTENTS_ID=31649&LANG_ID=1
11月5日(月)まで(必着)
横浜市防災計画「震災対策編」修正素案について 市民の皆様の御意見を募集します!!
http://www.city.yokohama.lg.jp/shobo/kikikanri/h24keikakushuusei/shiminnikennboshu/dai2kai.html
10月31日(水)まで
参考になる情報:
「動物の愛護及び管理に関する施策を総合的に推進するための基本的な指針」(動物愛護管理基本指針)
(8) 災害時対策
①現状と課題
地震等の緊急災害時においては、動物を所有又は占有する被災者等の心の安らぎの確保、被災動物の救護及び動物による人への危害防止等の観点から、被災地に残された動物の収容及び餌の確保、特定動物の逸走防止及び捕獲等の措置が、地域住民、国や地方公共団体、獣医師会、動物愛護団体等によって行われてきている。今後とも引き続きこれらの措置が、関係機関等の連携協力の下に迅速に行われるようにするための体制を平素から確保しておく必要がある。
②講ずべき施策
地域防災計画等における動物の取扱い等に関する位置付けの明確化等を通じて、動物の救護等が適切に行うことができるような体制の整備を図ること。
イ 動物の救護等が円滑に進むように、逸走防止や所有明示等の所有者の責任の徹底に関する措置の実施を推進すること。
実験動物の飼養及び保管並びに苦痛の軽減に関する基準
(3) 逸走時の対応
 管理者等は、実験動物が保管設備等から逸走しないよう必要な措置を講じること。また、管理者は、実験動物が逸走した場合の捕獲等の措置についてあらかじめ定め、逸走時の人への危害及び環境保全上の問題等の発生の防止に努めるとともに、人に危害を加える等のおそれがある実験動物が施設外に逸走した場合には、速やかに関係機関への連絡を行うこと
(4) 緊急時の対応
 管理者は、関係行政機関との連携の下、地域防災計画等との整合を図りつつ、地震、火災等の緊急時に採るべき措置に関する計画をあらかじめ作成するものとし、管理者等は、緊急事態が発生したときは、速やかに、実験動物の保護及び実験動物の逸走による人への危害、環境保全上の問題等の発生の防止に努めること。