分子生物学会も終わったそうで……今日流れてきた【日経バイオテクONLINE Vol.1825】のタイトルが、衝撃的。
「ノックアウト動物の成果は再吟味が必要では」ですってぇー( ̄Д ̄;
ちょっと今さら勘弁してよね、どんだけ犠牲になったと思ってんの!?くらいの勢いでブーたれそうになりました。(いえ、たれてます)
この話が出たのは、フォーラム「わが国における遺伝子改変動物研究コンソーシアムの取組みと現状」でのことだったそうです。
ちょっくら引用させていただきますと……
多くのトップジャーナルに論文として多く発表されているコンディショナルノックアウトマウスなどの成果は、ゲノムDNAの大部分を占める非翻訳領域に十分配慮できていないものが多いので、成果の一部は再吟味が必要なのでは、と感じました。
配慮できていないものが「多い」のに「一部」だけってどういう意味かしら、一部じゃなくって実は「多い」んじゃないかしら、それに、そんなの配慮しきれるのかしら、いわゆる「無駄な」実験だったんじゃないかしら、「再吟味」ってどういう意味かしら、まさかまた動物実験しようってんじゃ……[がく~(落胆した顔)] これだけの情報じゃ、頭ぐるぐるしちゃいますけど、何か問題があることだけはわかりました (-_-)
例えば、従来からの遺伝子の定義に基づいて通常の遺伝子ノックアウトを行った場合には、miRNAが破壊されていて、目的の遺伝子の機能の影響とは異なるフェノタイプが現れる、といった懸念がつきまとう場合があります。
「こんな症状が現れた!」ってのには、とりあえず眉に唾つけとけってことカナ (-_-)
ノンコーディングリージョン、RNAスプライシングによるアイソフォーム、エピジェネティクスなどを考慮した解析が必要です。
ちょっと頭が追いつかなくなってきたけど、影響する要素を考えていると何だか果てしなさそうですね (-_-)
今後の発展が楽しみといえます。
え~っ[がく~(落胆した顔)] 
でもまあ、「ノックアウト=科学的」みたいになってますけど、とりあえず今の状態が全然発展した状態じゃないことだけはわかりました……