『選択の科学』
- 作者: シーナ・アイエンガー
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/11/12
- メディア: 単行本
本屋さんで平積みされているのをよく見かける本ですが、帯に、
動物園の動物の寿命が、野生の動物よりはるかに短いのは、「選択」することができないからだ
と書いてあるので、ずっと気になっていました。
読んでみたところ、動物園の動物のことは、それほど出てくるわけではありませんでした。
が、よくあることですが、最初のほうにラットの実験が載っているんですね……。
それも、死ぬまで平均６０時間泳がせた話とかが。
びっくりしましたが、1957年の論文が出典のようなので、さすがに今はそんなことはやっていないと願いたいです。
でも、こういう売れている本に平然と当然のように書いてあると、これくらいの実験は当たり前のように受け止められてしまうのではないかと心配になります。
動物園については、このあたり↓が出典になっていました。
Compromised Survivorship in Zoo Elephants
http://www.sciencemag.org/content/322/5908/1649.short
（野生のアフリカゾウの平均寿命は56歳だが、動物園で生まれたゾウは17歳）
Animal Welfare: Captivity effects on wide-ranging carnivores
http://www.nature.com/nature/journal/v425/n6957/abs/425473a.html
Nature 425, 473-474 (2 October 2003)
残りほとんどは人間の行動について費やされていましたが、以上覚え書きでした。( ..)φメモメモ