「Nature ダイジェスト」2013年10月号のEditor’s Noteに書かれていることが、とっても気になりました。
http://www.natureasia.com/email-alerts/ndigest/201310.html

間葉系幹細胞の標準化(28ページ)は、現代生物科学が抱える深刻な問題を示している。化学物質の合成や物理現象の計測など、同じ方法で実験すれば、誤差の範囲内で、どの場所でも全く同じ結果が出る。それが暗黙の前提となっているのが科学だ。しかし生物科学は違う。マウスといっても、遺伝子が異なったり太り具合が違ったりするために、別の結果が出ることがある。そうした背景条件が意味を持つ場合、過去の研究全体を再評価しないといけなくなった。この轍(てつ)を踏まないために、工業製品の国際標準のように、間葉系幹細胞の原材料から加工プロセス、最終製品検査まで共通化しようというのだ。でも、確実に何かが失われる。

「この轍を踏まないために」とまで言われてますね。
これまで、壮大な無駄をしてきたし、今もしているのだと思います。