アメリカ:実験動物の使用数は驚異的増加
PETAの最新の調査によって、アメリカで実験動物の利用数が爆発的に増えていることが判明。
アメリカの動物福祉法は実験用のマウス・ラット・鳥類を対象としないので統計にもこれらの動物が含まれていませんが、NIHから資金を得ている場合は、別途報告の義務があるため、主要25機関のデータを開示請求で手に入れ、統計を取ったようです。
結果、1997年から2012年までの15年間に、これらの施設では動物の使用が72.7パーセント増加していたという衝撃的な結果になりました。増加は、主に遺伝子組み換え実験にもちいられるマウスの増加によるものです。組み換えマウスを作る際に生まれるマウスの95%には遺伝子組み換えは起きず間引かれていますが、その数が統計を爆発的に増加させています。
日本では、この淘汰数も含めるのかどうかという質問が出るようですが、やはり含めてカウントしているようですね。私も、これも犠牲数として当然含めるべきだと思います。
PETAブログ。
PETA Study Shows a Staggering Increase in Animal Use in Experiments
PETA Study Shows a Staggering Increase in Animal Use in Experiments
これが元ネタ。
Trends in animal use at US research facilities
http://jme.bmj.com/content/early/2015/01/27/medethics-2014-102404
サイエンスの記事。
PETA study finds ‘dramatic’ rise in use of lab animals in United States
http://news.sciencemag.org/plants-animals/2015/02/peta-study-finds-dramatic-rise-use-lab-animals-united-states
NBCニュースの報道。
More Animals Used in Lab Experiments, Study Finds
http://www.nbcnews.com/health/health-news/more-animals-used-lab-experiments-study-finds-n312976