先日書いたシンポへ行った後、やっぱりお魚のことが気になり続けています。

最近日本中を旅している友人が、ブログを読んで、各地の地元の人たちが「もう魚あんまり取れない」と言っていた話を教えてくれました。でも、それは公にできないみたいな話だったと。あー、やっぱり現場の人たちは知ってるんだね、もうすでに。驚きました。

魚ショックはたぶん、10年後か20年後かもっと先かもしれないけど、ある日突然がたっとやってきて、大騒ぎになるんじゃないかという気がしてしまいます。BSEがそうだったように。

日本でBSE騒ぎが起きたとき、そんなに過剰反応したら畜産業の人たちに悪いじゃないか的な意見も聞いたけど、でも私はやっぱりそのとき、「10年前からわかっていたことじゃない、それに対して何もしないで来たのに?」と思ってしまったんですよね。

ちょうどベジタリアンになったのが、イギリスを震源地にBSEが騒がれていた頃だったというのもありますが。(当時、英語の記事も少しは読んだかもしれないけど、でも日本語でも情報はあったはず。牛に共食いさせてるとか、知らなかった!というのもベジになった動機のひとつだったから覚えている) でも、その頃の日本政府は、業界の方しか向いていなくて、消費者のほうは向いていなかったから、何もしなかったわけですよね。そして10年もたって急に業界に大打撃がやってきて、補償は税金で国民が負担。目先の利益で業界を保護しても、結果的には信用もがた落ちでマイナスだったわけですよね。(一時的には補償金で潤ったかもしれないけれども)

いま、水産庁が漁業者の方しか向いていないと聞くと、なんとなくそういう展開を思い出してしまうのでした。

それとたぶん、例えばアメリカの畜産業にあたるものは、日本では漁業なんじゃないかな…とか。でもアメリカには、強大な畜産業が行う動物搾取に異を唱える人たちもいるけど、日本の漁業に対しては、そういう運動をあまり聞かない。

だいじょうぶかな~お魚。と思う。