『チョコレートの真実』(キャロル・オフ著 北村陽子訳 英治出版)という本を読みました。

ビーガンになってもなかなか止めるのが辛いお菓子、チョコレート。「別にビーガンのも売ってるけど、高いなー」なんて思わず文句をたれてしまうこともあるわけですが……

まさにその「チョコレートの安い価格」がいったいどのように生み出されているのか、チョコレートにどのような暗い歴史があるのか、カカオ豆の生産現場では子どもがどのような奴隷労働をさせられているのか……などなどについての悲惨な物語です。

こういうルポが書ける硬派なジャーナリストが女性っていうのがまたかっこいいのですが……ほんとに、ぜひ読んでほしい本です。チョコ断ちしたくてもできない人には、ショック療法としてオススメかも(;`・ω・)

でもフェアトレードでもバラ色ではないという現実は、少しショックが強すぎるかもしれません。

それにしても……

この本を読んだことは動物と直接関係ないのでブログに書くのやめようかなと思ったりもしていたのですが、今日偶然、NHK教育の高校講座「世界史」でグローバリゼーションの説明をしていたので見てしまって……ビックリ! 気が変わりました。

なんと番組の締めくくりが「私はコーヒーに砂糖を入れないと飲めないので、グローバル化してとっても良かったと思いました♪」という聞き手の女の子のコメントで……。脚本に書いてあったのだろうけど、あまりの発言に愕然。。

それって、「奴隷とか植民地化とかあって、よかったです♪」って言ってるのと同じじゃない?

砂糖もコーヒーも、チョコレートと同じような問題があるわけで……学校で習う歴史というのは、ここまでイっちゃってたんですね。確かに世界史なんて西洋中心というのは感じてたけど、ここまで危険域に入っていたとは……。

あー、っていうか、「奴隷とか植民地とかあってよかった」と真剣に思ってる人たちが、教科書検定してたり指導要領作ったり歴史教えてたり教育番組作ったりしてんのかもなー、この国はぁ。