Medical Tribune 2005年3月17日号(Vol.38 NO.11)によれば、

ファストフードレストランで頻繁に食事を取る若年成人が中年に達すると,体重とインスリン抵抗性がより増加する

という研究がLancet(2005; 365: 36-42)に発表されたそうです(インスリン抵抗性は 2 型糖尿病の危険因子です)。週 2 回以上ファストフードの食事をしていた若年成人は、15年後、同じく週 1 回未満しか食事をしていなかった若年成人に比べて体重が平均4.5kg増加、インスリン抵抗性は 2 倍とのこと。

この大規模多施設試験をおこなったミネソタ大学のMark Pereira助教授(疫学)は、

「ファストフードレストランで健康的な食事を取るのは非常に難しい。最近では健康的なメニューも提供されてはいるものの,まだ脂肪,砂糖,カロリー量が多く,食物繊維や栄養素の少ないメニューに偏りがちである」
「ファストフードレストランでの食事回数を減らす必要がある」

と指摘したそうです。