※「愛がん動物用飼料の安全性の確保に関する法律案」(いわゆるペットフード法)について、藤野真紀子議員の質疑より。

第169回国会 衆議院環境委員会 11号 平成20年06月06日

(前略)

○藤野委員 ぜひともお取り組みをしっかりとしていただきたいと思います。

 今後、この法律の成立に伴いまして、さまざまな、犬、猫たちにとって有害物質の検査、研究が繰り返し行われていくのではないかと思っております。

 ここからはちょっとペットフードから一歩出たところかもしれないのですが、ペットフードがより安全で信頼できるものとなるという点で大いに期待される研究だというふうに認識をしておりますが、一点、その研究、調査方法に関しましては、くれぐれも動物愛護、動物福祉の精神から外れないやり方をとっていただきたいということを一言つけ加えておきたいと思います。

 有害物質、毒性の検査、実験等を犬や猫たちでするようなことがあってはならない、この点を十分に配慮し、以前お話を伺いましたときには海外のデータがたくさんあるということでございました、そういったものをしっかりと集めて進めていくというお話でございましたので、それをぜひ実践していただきたいと思っております。例えば細胞の一部をシャーレの上に取り出して毒性を実験する等、方法は幾らでもあるのではないかと思います。文字どおり動物愛護のための今回の法律であることを強く認識しつつ、法の整備を進めていただきたいと思っております。

 実は、本日お回しをいたしました認定マークでございますが、これはオーストラリアのある化粧品メーカーの製品についております認定マークでございます。これは、近くにある帝国ホテルの上で売っているシャンプーについております。ぜひこれを先生方に見ていただきたいと思い、今回お回しをいたしました。スイスとドイツの動物愛護による認定マークでありますが、このマークは、動物実験を全く行わずしてつくられた商品であるというあかしとして取得できるものだと聞いております。

 最後に、時間がそろそろ来ておりますので、まとめて申し上げていきたいと思います。

 地球上の生きとし生けるもの、生命あるものたちは、ともに生きていくものであって、決して人間の所有物ではない。時には保護をしたり守ったりしていかなければいけない存在であると思っております。そして、私たち人間がそこから受ける恩恵は余りあるものがあるということを思っております。ましてや愛玩動物は、本当にともに生きながら随分と慰めを得るものでございます。改めて強く、今後ともこの委員会がしっかりとさらなる動物愛護への歩みを着実なものにしていかなければならないと思っているところでございます。
 本日は、多分民主党の松野先生も当委員会にお出ましいただいているところと思いますが、一貫して動物愛護に関する御尽力をしていただいております。まことに敬意を表する次第でございます。自民党内でも、多くの先生方が思いを一つにいたしまして、多くのメンバーを集めて動物愛護議連を立ち上げたところでございます。そして、活発に動きを始めております。動物愛護のような問題は、まさに党派を超えて速やかに取り組みが進んでいくことが望ましいかと思っております。この点を踏まえまして、すべての先生方にお願いをしつつ、質問を終わらせていただきます。
 ありがとうございました。

(以下略)

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