盲導犬オスカーに何があったのか 傷は刺し傷ではない?説まとめ
Naverまとめに記事を載せていました。サイトがなくなりましたので、こちらに転載しました。写真は欠落していますので、ご覧になりたい方はリンク先をごらんください。
盲導犬オスカーが刺されたとされる事件。本当に刺されたのであれば怒りは禁じえませんが、獣医師・医師の間では、刺し傷との所見に疑問の声もあるようです。ほんとうのところはどちらなのか? 意見と状況をまとめてみました。専門家の皆さま、どのように考えるか、教えていただけないでしょうか。
先日よりニュースで騒がれている「盲導犬が通勤中にフォーク(のようなもの)で刺された」という事件ですが、
実は獣医師の中では、事件が報道された当初から、
「あれ、皮膚病じゃないの?」
という意見は出て来ていました。
出典 盲導犬の傷はフォークか、皮膚病か – どうぶつ病院診療日記 – Yahoo!ブログ
気になったので、獣医師のコミュニティで他の獣医師に尋ねてみた所、
皮膚病だと思うという意見の方が多数でした
出典 盲導犬の傷はフォークか、皮膚病か – どうぶつ病院診療日記 – Yahoo!ブログ
盲導犬の傷はフォークか、皮膚病か – どうぶつ病院診療日記 – Yahoo!ブログ
あたしが思った通りの事を的確にあげてくれてありがとうございますって感じ 以下これがあたしがこれじゃあないのって提案した 無菌性脂肪識炎 の画像であります
出典 毎日が3K日記 盲導犬の傷はフォークか、皮膚病か
盲導犬オスカーは皮膚病だった説があります|渋谷の動物病院-どうぶつ病院ルル塩谷の日記
動物病院のブログでも疑問が呈されています。
ありゃ毛根含む脂肪織炎の自壊、皮膚炎のパターンに違いないよな。
おまけに数日経ってるし。
出典 つぶれかけのクリニック(動物病院版)173件目
医師も
この画像を見る限り,受傷当日とすると発赤が強すぎる気がしますが,獣医の先生方,いかがでしょうか。
少なくとも「ついさっき,フォークで刺されました」とこの傷を見せる患者が来たら,「本当に今日刺されたの? 数日前から腫れたり痛みがあったりしなかった?」と聞き返すでしょうね。
出典 新しい創傷治療:更新履歴
新しい創傷治療を提案されている夏目先生のコメントです。
他の傷口の写真
オスカーのけがの状態を説明する内田院長(29日、越谷市のなぎの木どうぶつ病院で)
同じ写真のアップ
もし当日のものだったら刺し傷ではないと考える先生が実際いました。確かにこれは、もしかして数日後の写真でしょうか? ただ、血が見えるように思うのですが、カサブタをはがしたorはがれたのでしょうか。
盲導犬が刺されけが 器物損壊容疑で捜査
同じ写真ですが、少しアップで。深さは、こちらでは1センチになっています。
痛み我慢訓練誤解だワン
新聞記事(↓)の元写真のようです。大きく腫れているように見えなくもないのですが…怪我のせいでしょうか…
盲導犬への無知の拡散!(オスカー事件)追記アリ!
2014年8月25日 – 29日 盲導犬:数カ所刺されてもほえず…出血も耐え男性と歩く 関連news *
キャプションを見て、「回復してきている傷口」と書いてしまいましたが、実際には下記のような映像だったようです。
盲導犬オスカーを傷つけた卑劣な犯人を必ず逮捕せよ!全国の盲導犬を守れ!
これだとかなり鮮血に見えるので事件性を感じます。ただ、フォークにしては、ぽっこり穴が開きすぎているようにも感じます。
オスカーに会えた!/動愛法改正の必要性|Doggy Labo がゆく!
23日後の傷を見ることができます。
刺されたのでないとすれば説明がつく?
被害男性は「聴覚にはまだまだ自信があるが、まったく気づかなかった」と言う。
出典 何者かが盲導犬を刺す 被害男性「これは自分の“傷”」 (THE PAGE) – Yahoo!ニュース
少しでも鳴き声があれば気づいたのですが、この子はそんな素振りも一切見せず、普段と同じように、私の側で歩いてくれたので、まったく気づかなかったんです。しかも、オスカーは前向きで優しい子なので、そんなことがあってからも、人間を嫌いになることもなく、変わらず元気でいてくれる。
出典 盲導犬 数が少ないため誤解多く飼い主が虐待疑われることも (NEWS ポストセブン) – Yahoo!ニュース
盲導犬は最初は痛がる様子は見せなかったが、傷口を消毒するときはさすがに痛そうにしていた。
出典 【埼玉】盲導犬オスカーが刺された事件、東川口駅の隣駅・南越谷駅で犯人と思われる不審な男が目撃されていた…(画像あり) : NEWSまとめもりー|2chまとめブログ
Twitterより
しかし、診た人でないとわからない・・・
咬み傷説も?
【絶対】盲導犬刺される【許さない】
フォークで刺された傷かと思いきや、犬の咬み跡だそうです。
874 :農NAME:2014/08/29(金) 11:27:52.85
服をめくって衆人がいる環境でフォークで刺す
というシュチュエーションと
服着てないとき飼い主がそばにいない時に咬傷事故があり被毛で傷口がわからず数日後排膿して気づく
というシュチュエーションと
臨床現場でどっちが多いかと言えば0:100で後者なんだが835 :農NAME:2014/08/28(木) 21:22:49.57
http://i.imgur.com/2xS1VLX.jpg
数日前に飼い主の知らないところで既に噛まれていて滲出液が破裂して出たところをたまたま発見
っていうよくあるパターンに見える
出典 【絶対】盲導犬刺される【許さない】@スマホ用2ちゃんねるブラウザ「びんたん」
治療前と治療後の画像がたしかに印象が違うんだが
角度と毛がかぶさって深い傷に見えるような気もする
つぶ獣医さんたちの間では噛まれた傷という意見のほうが多かったような気もするけど
急性湿疹(ホットスポット)と噛まれた傷ってホント良く似てるんだよね
出典 【絶対】盲導犬刺される【許さない】@スマホ用2ちゃんねるブラウザ「びんたん」
皮膚疾患ではなく外傷だと仮定しても、飼い主が気づいてないなら
刺された以外に何か尖った物がぶつかったなどの事故的な可能性もあるのに
「刺された」と断定して騒いでるのはおかしいですよね。
出典 【絶対】盲導犬刺される【許さない】@スマホ用2ちゃんねるブラウザ「びんたん」
確かにそれはいえています
最後に
・・・ということで、何が真相かは、今からではわからないのかもしれないと思いつつ、まとめています。
個人的には、虐待された猫を保護した際に日に日に皮下に血がたまり、動物病院で消毒処置中に破裂したケースを経験したことがあります。そのときは鮮血が弧を描いて吹き出ましたので(膿状ではなく鮮血でした)、溜まっていた血が出たのであっても、事件に見えても全くおかしくないとは感じています。
もちろん刺し傷ではないことで確定ではありませんが、いずれにしても、このような意見が出てくるということは、協会とは中立の立場の獣医師のセカンドオピニオンもとっておく必要があったのではないかと感じ、今後のためにもまとめておこうと思いました。