サブタイトルに「がん細胞はなぜ消えたのか」とある通り、この本を書かれた方は、乳製品を絶つことで乳がんが消えるという経験を実際になさっています。しかもそれは5度目の乳がんで、それ以来再発はしていないそうです。

というと何やら胡散臭く感じる人がいるかもしれないですが、著者のジェイン・プラントさんは科学者だというところが説得力大。疫学研究について素養があったことが幸いしたのではないでしょうか。乳がんの原因は牛乳・乳製品にあるということに気がついたんですね。この本が出てから(翻訳が出るまでの間)科学的な反論は一切受けていないそうです。

ミルクというのは、哺乳類の子どもが驚異的に成長する時期に飲む飲み物ですから、細胞の分裂・増殖を促進するような化学物質が高濃度で含まれています。がんになったら摂らないほうがいいのはもちろんのこと、人間に母乳以外のミルクは基本的には不要。乳牛肉(安い牛肉)も危険性は同様とありました。