一体、この24時間の間に何回ブログに投稿をしているのでしょうか、私?[ふらふら]
(あ、アイコン使えるようになってたんだ、知らなかった)
実は先日、タイトルにあるシンポジウムを聞いてきていたく感銘を受けていたのですが、そのことを書いていたらなんとブラウザがフリーズ……一度文章が「ぱぁ[むかっ(怒り)]」になってしまったので、ちょっと気持ちが落ちて[バッド(下向き矢印)]いたのですが、少し気を取り直してまた書こうと思います[グッド(上向き矢印)]
(アイコン使いすぎ[パンチ]
このシンポジウム、化学工学会バイオ部会というところの主催で、産総研が共催。
無料とはいえ、めちゃくちゃ素人はお呼びでない感じがしたのですが、
「創薬早期安全性評価における細胞工学利用の現状と展望」とか
「創薬支援のための薬物動態評価系の確立:細胞系の樹立および数理モデルによる予測の重要性」とか、
こんなタイトルを見たらもー行きたくてうずうずしちゃったので行ってきました。
でも最初、資料をもらったのを見たら、「あ、やばい、帰ろうかな」みたいな専門的な内容で、ほんとーに帰りそうだったのですが、資料はポスター発表のレジュメの束だったみたいで、講演の内容はもっと広いお話だったので面白く、本当に座っててよかった~~~~っと思いました。(最初に去年の国際代替法学会の話も出てきたので、そこでやっと「ホッ」として聞く体勢に入るワタシ)。
もちろんお話した人は、製薬会社の人だったり、動物実験もやってる人だったりするわけですが、どちらのお話も「あー、ほんとうに動物を使わないで済む日が来るのかもしれないな~」みたいな、希望が持てる内容でした。
もちろん、別にそこまではっきりそうなると言っていたわけではなくて、↑この結論だけここに書くと素人のタワケ発言に聞こえるわけですが、でも「アニマルフリーの予測」についての将来図の話もチラッと出たくらいのもので、おそらくフツーの人が思っているより、現実のサイエンスは動物に頼らない予測の方向へ向かっているのではないか?と思いました。(別に動物のためとかなんだとかではなく。)
最初の講演は、細胞からの予測の話だったわけですが、まず聞いていたらなんだか、法律が要求している薬の動物実験というのは、すでにかなり原始的な方法になりつつあるんじゃないか……とすら思えてきました。そして、最後にはっきり、「細胞からの予測は、今は新薬開発のアーリーステージで使われているだけだけれども、今後はもっと後ろの段階にも食い込んでくるだろう」という話もありました。
その間のところのサイエンティフィックな説明をはしょらせていただくのはワタシの理解が及んでいないせいもあるわけですが (でもいいもーん、司会の人も、自分は60%くらいしかわかってないと思うって言ってたもーん)、細胞のところってすごく大事ですよという話が聞けたのは面白かったですね。
種差の問題があることというのは、薬の開発に関わっている人のほうが現実問題としてよくわかっているのだとも思いました。
それと一つ驚いたんですが、いまや化学物質の構造式を見れば、光毒性に関しては、出ないものはもう「これは出ないな」というのがわかるんだそうですよ……。知らなかった… (でもまだ動物実験されてるんじゃない?? だったらそれってひどくない??)
予測というのは、知見の蓄積があればあるほどできるようになるんだろうなと思います。そこのあたりも動物の犠牲があったからなどと言われると苦しくて倒れそぅ~ですが、でもやっぱり基本、ヒトのデータが大事だよねぇ?と思ったのは、次の講演です。
実はこの日のこの話を聞いて、PBPKモデルってそういうことだったんだぁ~~!と思ったくらいの素人さんなわけですが、それくらいの人のほうが感動が大きいってなもんで、かなり食い入って聞いてしまいました☆
それで、「この臓器を通ったらこうなるよ」という結果を、「この数式を通したらこうなるよ」というところから予測するような話があったわけですが、いやびっくり、なんと1982年にすでにこの先生、in vitroからの予測値と、ラット・ウサギの実験データの値とがピッタリ!な経験をしていたそうなのですよ。グラフが出てきてビックリ。
それでハマっちゃったらしいのですが、でも当時は、in vitroからの予測なんてできるわけないとか、ボコボコに言われたんだそうです。(あ、ボコボコにという言葉は使っていなかったと思うけれども(汗)) いや~、まだ動物実験反対運動も日本に上陸していない頃に、この人こんなことしてたんだ、すごいなぁ~なんて思いました(おいおい基準はそこか?)。そりゃ、かなり時代の先を行き過ぎていて、批判もあっただろうなと思います。
その後、ちょっとそっち方面から離れていたらしいのですが、今また、ヒトのデータがイメージングで取れる時代になり、モデルからの予測があっているかどうかが確かめられるということで、関心が復活しているそうです。(期待)
それで、化学物質の安全性のほうの予測についてもやってほしいという話があったそうなのですが、他の人にゆずってしまったと言っていました。薬の予測については、臨床試験でヒトデータをとることができるけれども、化学物質ではそういうことはないので、答えがわからないもどかしさがあって、あまりやりたい気持ちにならない、とのことでした。(なるほど…)
あと、複数の薬物をとったときの相互作用なんかも、動物ではいちいち試していられないと思いますが、予測でならできるわけで、そのあたりも利点という話はなるほど~と思いました。
なんだか結局ダラダラ書いていますが……こういう話がいろいろあって、最後にこの先生の研究室のロゴというのが映ったのですが、なんとラットさんが寝ながら数式の夢を見ている絵で。
もー、私はてっきり、「ラットさんは動物実験というお仕事がなくなったので寝ていればよくなりました。夢でも数式に感謝しています」という意味かと思ったら全然違って、「寝ている間も考えろ」っていう意味だって!!
たいへんですね~( ̄Д ̄; 
別に動物のためでもなんでもないんだろうけど、面白かったなーなんて思いつつ、ポスター発表と説明の講演は聞かずに帰ってきてしまいました。仕事で時間がなかったもので、ゴメンナサイ。若い皆さんにも期待しています。