今年も代替法チャレンジコンテストは、ほとんどが動物実験と同じコンセプトのものが受賞していて、ただ無脊椎動物へ移行するだけという旧態依然な感じだったので、「もう止めれば?」と感じてしまいました。
ただ、少し前にこの映像が話題になって見ていたので、本来なら、高校生くらいなら発想の転換でできるのかな~とも思うんですよね。コンテストの対象を、大学生や大学院生に変えてほしいのは変わりないですが。
だって、そもそも、小中高校生が代替法に関心を持って大学に行ったとして、代替法を専門でやる研究室すらないんですからね。受け入れ先をつくるのが先なのに、自らは変わろうとせず、小中高校生に発想の転換を押し付けるっていうのもいかがなものかと思っちゃいます。
ちなみに、画期的な検査方法を見つけたこの高校生の発想を、全米で唯一、受け入れたのがジョンスホプキンス大学でした。200人の研究者にメールを送って、反応があったのはたった一人。代替法に早くから取り組んでいる大学の人だったのは、偶然なのか偶然ではないのか私にはよくわかりませんが、ちょっと「へーっ」と思う内容でした。
いつまでも動物を殺させたい高校教師は、こういうの見るといいよって思います(--)

英語記事:
Teen cancer researcher Jack Andraka discusses open access in science, stagnation in medicine